D2Cマーケターはきつい?辞めたいと感じる5つの理由と、経験を活かして年収を上げる転職先【2026年最新】
公開日:2026.10.23 カテゴリ:転職ノウハウ
- D2Cマーケターが「きつい」「辞めたい」と感じる5つの理由
- 今の会社で解決できる悩み・転職でしか解決しにくい悩みの見分け方
- D2Cマーケターの経験を活かせる転職先と、それぞれの年収の傾向
- 転職で年収を上げているD2Cマーケターの共通点
結論から言うと、D2Cマーケターが「きつい」と感じる原因の多くは本人の能力不足ではなく、「少人数で広告・CRM・LP・SNSまで抱える体制」と「成果が評価や年収に反映されにくい仕組み」にあります。そして、D2Cで新規獲得からリピートまで一気通貫で数字を追ってきた経験は、転職市場では高く評価されるスキルです。辞めるかどうかを決める前に、悩みが「今の会社で解決できるものか」を切り分け、解決できないなら経験を正当に評価してくれる企業を選ぶことが、年収とキャリアを伸ばす近道です。
D2Cマーケターが「きつい」と感じるのはなぜ?
D2Cマーケターのきつさは、「数字への責任は大きいのに、使える人・予算・権限が限られている」というギャップから生まれます。当社にご相談いただくD2Cマーケター経験者の声をもとに、よくある状況を整理しました。
| よくある状況 | 背景 | 放置するとどうなる? |
|---|---|---|
| CPAが上がり続け、毎月の獲得目標が苦しい | 広告費の高騰、Cookie規制、競合ブランドの増加 | 短期の数字に追われ、LTV改善など中長期の施策に手が回らない |
| 広告・CRM・LP・SNS・分析をほぼ一人で担当 | 少人数組織で分業が進んでいない | 業務量が増え続け、専門性も深まりにくい |
| 提案しても社長の感覚で施策が決まる | オーナー企業で意思決定が属人的 | 「自分の成果」と言える実績が残りにくい |
| 売上を伸ばしても年収がほとんど変わらない | 評価制度・給与テーブルが未整備 | 市場相場との差が年々広がる |
D2Cマーケターが辞めたくなる5つの理由とは?
「辞めたい」と感じる理由を分解すると、多くは次の5つに集約されます。自分がどれに当てはまるかで、取るべき行動が変わります。
①CPAの高騰で、頑張っても成果が出にくい
広告費の上昇やCookie規制の影響で、以前と同じ運用では獲得単価が合わなくなっているD2Cブランドは少なくありません。CPAの改善だけで評価される環境にいると、外部要因で成果が下がるたびに消耗します。一方で、LTVや引き上げ率まで含めて事業の利益を説明できる人は、転職市場で評価が上がっています。考え方は「CPA改善」で満足していませんか?事業貢献型マーケターへの転換術で詳しく解説しています。
②「何でも屋」になり、業務量が増え続ける
少人数のD2C企業では、広告運用・CRM・LP改善・SNS・分析までマーケター1〜2名で担うケースがよくあります。幅広い経験は強みになる一方、常に手を動かし続ける状態が続くと、戦略を考える時間がなくなります。ただし、この「一気通貫の経験」こそ、成長期のD2C企業や事業会社が求める即戦力の条件でもあります。
③社長決裁が強く、施策が通らない
オーナー色の強いD2C企業では、データよりも経営者の感覚で施策や予算が決まることがあります。提案が通らない状態が続くと、やりがいだけでなく「自分の実績」として語れる成果も残りにくくなります。転職時には、自分の判断で動かせる予算の範囲を必ず確認しましょう。
④売上を伸ばしても、年収に反映されない
創業期から在籍しているD2Cマーケターほど、事業の成長スピードに給与が追いついていない傾向があります。評価制度が未整備な企業では、成果を出しても昇給幅が小さく、市場相場との差が開きがちです。自分の経験がどの年収帯に当たるかはEC/D2C業界の年収早見表で確認できます。
⑤社内にロールモデルがおらず、キャリアの先が見えない
マーケティング部門の上位ポジションが社長しかいない組織では、「この会社で3年後に何をしているか」がイメージしにくいものです。CRM・LTVの専門家を目指すのか、事業責任者を目指すのかで、次に積むべき経験は変わります。方向性の比較はD2CマーケターとCRM担当者の違いも参考にしてください。
辞める前に確認すべきことは?今の会社で解決できる悩み・できない悩み
すぐに辞める必要はありません。悩みが「仕組みの問題」なら社内で改善できる可能性があり、「構造の問題」なら転職で解決するほうが早いケースが多いです。
| 悩み | 社内で解決できる可能性 | まず試したいこと |
|---|---|---|
| 業務量が多すぎる | あり(採用・外注の予算次第) | 業務を棚卸しし、外注・採用の提案を数字で行う |
| CPAが合わない | あり(評価指標を変えられるか次第) | LTVベースの許容CPAを経営と合意する |
| 施策が社長決裁で通らない | 低い(経営スタイルは変わりにくい) | 小さな予算枠の裁量をもらえるか交渉する |
| 年収が上がらない | 低い(給与テーブルの上限がある) | 市場相場を把握し、評価面談で根拠を示す |
| キャリアの先が見えない | 低い(上位ポジションが少ない) | 目指す役割を決め、社外の選択肢も情報収集する |
※当社の転職支援実績をもとにした目安です。企業の規模や経営方針によって異なります。
「解決できる可能性が低い」悩みが2つ以上当てはまる場合は、転職を視野に入れて情報収集を始めるタイミングです。判断の目安はEC・D2C業界で転職すべきタイミングを見極める5つのサインでも解説しています。
D2Cマーケターの経験を活かせる転職先は?
D2Cマーケターの経験は、「同じD2C」以外にも幅広い企業で評価されます。悩みの種類に合わせて転職先を選ぶことが大切です。
| 転職先 | 活きる経験 | 解決しやすい悩み | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|
| 成長期・上場準備期のD2C企業 | 新規獲得〜CRMの一気通貫経験 | 年収・裁量・チームづくり | 責任者として組織を伸ばしたい人 |
| 大手メーカー・小売の通販/D2C事業部 | スピード感のある施策立案・実行 | 業務量・評価制度・安定性 | 大きな予算と分業体制で成果を出したい人 |
| CRM・LTV専門ポジション | 定期・リピート施策、顧客分析 | CPA依存・何でも屋状態 | 専門性を深めて市場価値を上げたい人 |
| EC事業責任者・ブランドマネージャー | PL視点、商品・販促の横断経験 | キャリアの先が見えない・社長決裁 | 事業全体の意思決定に関わりたい人 |
※当社の取引先企業の傾向にもとづく目安です。
働き方の面では、当社の取引先企業ではリモートは週1回または月数回の運用が一般的で、フレックスタイム制を導入している企業は多くあります。業務量の悩みが大きい方は、年収とあわせて働き方の条件も確認しておきましょう。上位ポジションへのステップはD2Cメーカーでハイクラスへキャリアアップするには?で詳しく解説しています。
転職で年収を上げているD2Cマーケターの共通点は?
年収アップに成功しているD2Cマーケターは、「何をやったか」ではなく「事業の数字をどう動かしたか」で経験を語れる点が共通しています。
- CPAだけでなくLTV・F2転換率・引き上げ率まで含めて成果を説明できる
- 扱った広告予算の規模と、その配分を自分で判断した経験を具体的に示せる
- 「何でも屋」の経験を一気通貫で事業を伸ばした実績として整理できている
- 次に専門特化(CRMなど)か、事業責任者かの方向性を決めている
- 辞めると決める前から非公開求人を含めて情報収集している
経験の書き方はEC業界の職務経歴書|数値実績・KPIの書き方(モール/D2C/MD/CRM)を参考にしてください。
D2Cマーケターの「きつい・辞めたい」に関するよくある質問
D2Cマーケターがきついと言われるのはなぜですか?
少人数の組織で広告・CRM・LP・SNSまで幅広く担当しながら、売上や獲得単価への責任も大きいためです。広告費の高騰で以前と同じ運用では成果が出にくくなっていることや、評価制度が整っておらず成果が年収に反映されにくいことも、きつさの原因になっています。
D2Cマーケターを辞めたいとき、すぐに退職すべきですか?
すぐに退職する必要はありません。業務量やCPAの悩みは社内の体制や評価指標の見直しで改善できる場合があります。一方、年収の上限、社長決裁の強さ、上位ポジションの不足は社内では解決しにくいため、在職中に転職の情報収集を始めるのがおすすめです。
D2Cマーケターの経験は転職でどう評価されますか?
新規獲得からCRM・リピートまで一気通貫で数字を追った経験は、即戦力として高く評価されます。特に、CPAだけでなくLTVや引き上げ率まで含めて事業の利益を説明できる方は、成長期のD2C企業や大手メーカーの通販事業部、CRM専門ポジションなどで年収アップを実現しやすい傾向があります。
D2Cマーケターからの転職先にはどんな選択肢がありますか?
主な選択肢は、成長期・上場準備期のD2C企業の責任者、大手メーカーや小売の通販・D2C事業部、CRM・LTVの専門ポジション、EC事業責任者やブランドマネージャーです。業務量を減らしたいのか、年収や裁量を上げたいのかなど、解決したい悩みに合わせて選ぶことが大切です。
まとめ
D2Cマーケターが辞めたくなる理由は、①CPA高騰、②何でも屋化、③社長決裁、④成果が年収に反映されない、⑤キャリアの先が見えないの5つに集約されます。業務量やCPAの悩みは社内で改善できる可能性がありますが、年収・裁量・キャリアの悩みは転職のほうが早く解決できるケースが多いです。一気通貫で数字を追ってきたD2Cの経験は、転職市場で評価される強みです。辞めると決める前から、自分の市場価値を確かめておきましょう。
- D2C業界で年収を1.2〜2倍に跳ね上げる『事業貢献型マーケター』への転換術
- D2CマーケターとCRM担当者の違いとは?
- EC/D2C業界の年収早見表
- EC・D2C業界で転職すべきタイミングを見極める5つのサイン
1998年同志社大学卒業後、リクルートにて8年間、ITベンチャーおよびエグゼクティブ領域の人材紹介に従事。その後、クライアントであった株式会社出前館へ営業責任者として参画し、執行役員として上場を経験。
2010年ニュースター設立。2012年よりEC・通販業界特化の人材紹介事業を本格始動。 現場の最前線から経営層までを経験したからこそ分かる「企業の真の課題」と「候補者の市場価値」を見極め、一時的な転職にとどまらない中長期的なキャリア形成の支援を心がけている。
趣味は、水泳(年間300キロ)、ゴルフ、料理。日課は、朝晩の愛犬との散歩。下戸のため遅くまで飲みに行くことがなく、365日、早寝早起き。座右の銘は、健康第一。公私共に健康第一!明るく元気に!がモットー。
【URL】 https://newstar.jp/
2016年、株式会社出前館へ転職。マーケティング部のリーダーとして、サービスの急成長期における戦略立案から実行までを牽引。結婚・出産を経て、2022年4月より株式会社ニュースターに参画。
現在は、候補者と企業の間に立ち、面接調整や選考の進捗管理を一貫して担当。「スピーディーかつ丁寧な対応」を信条に、事業会社の現場を知るからこその細やかなサポートで、ストレスのない円滑な選考プロセスを支えています。新規候補者獲得に向けたウェブ施策の企画・実施も担当。マーケティング視点でサイト運営を通じて、EC通販キャリア人材とEC通販企業の出会いのチャンス、ご縁作りに取り組んでいる。




