D2CマーケターとCRM担当者の違いとは?仕事内容・年収レンジ・キャリアの選び方を徹底比較【2026年最新】

公開日:2026.9.9/最終更新日:2026.9.9  カテゴリ:EC&通販の転職コラム

「D2Cマーケター」と「CRM担当者」、どちらも似たような求人票で見かけるものの、仕事内容もキャリアの伸ばし方も実は大きく異なります。D2Cマーケターは新規獲得からブランド全体のグロースまでを横断的に担う「拡大担当」、CRM担当者は既存顧客のLTV最大化に特化する「深耕担当」です。本記事では、両者の仕事内容・年収レンジ・向いている人の違いを比較し、キャリアチェンジの具体的なルートまで解説します。

この記事からわかること
  • D2Cマーケターとcrm担当者の仕事内容の違い
  • 【比較表】必要スキル・KPI・向いている人の違い
  • 年収レンジの違いとその理由
  • どちらのキャリアを選ぶべきかの判断軸
  • D2Cマーケター⇔CRM担当者のキャリアチェンジ方法

Q1. D2CマーケターとCRM担当者、結論としてどう違う?

D2Cマーケターは「新規獲得〜ブランド全体のグロース」を横断的に担う拡大担当、CRM担当者は「既存顧客のLTV最大化」に特化する深耕担当という違いがあります。対象とする顧客層(新規中心か既存中心か)、追いかけるKPI(CPA・CVR・売上か、LTV・リピート率か)、求められるスキルセット(広告運用など集客の実務経験か、顧客データ分析・配信設計の専門性か)が主な違いです。少人数組織のD2C・EC企業では両方を兼務するケースも多いため、まずは自分がどちらの業務比重が大きいかを整理することが、キャリアの方向性を考える出発点になります。

Q2. D2Cマーケターの仕事内容とは?

D2Cマーケターは、広告運用・SNS運用・LP改善・ブランディングなど、新規顧客の獲得とブランド全体の売上拡大を横断的に担う職種です。Web広告のクリエイティブ改善やSNSでのUGC活用、LPのA/Bテストなど手を動かす実務に加えて、事業フェーズによっては予算配分の意思決定やCRM施策の一部設計まで担当範囲が広がることも珍しくありません。少人数組織であるほど「集客の入口から出口まで」を一人で見る場面が多く、幅広い施策への関与を通じて事業全体を動かす経験を積みやすいポジションです。

Q3. CRM担当者の仕事内容とは?

CRM担当者は、既存顧客のLTV(顧客生涯価値)最大化に特化し、メルマガ・LINEなどの配信設計、リピート施策、休眠顧客対策を担う職種です。購入頻度や購入金額、属性でセグメントを切り分け、施策を出し分けた上で効果検証を繰り返す、データドリブンな業務が中心になります。CRMツールやMAツールの選定・運用経験、SQLなどでのデータ操作スキルを持つ人材は、同職種内でも高いレンジで評価される傾向にあります。

項目 D2Cマーケター CRM担当者
主な役割 新規顧客獲得、広告運用、SNS運用、ブランディング 既存顧客のLTV最大化、リピート施策、休眠顧客対策
主なKPI CPA・CVR・新規売上・広告費対効果 LTV・リピート率・解約率・休眠復帰率
求められるスキル 広告運用経験、SNS運用経験、LP改善・A/Bテスト設計力 顧客データ分析力、配信設計力、CRM/MAツール運用経験
主なツール例 Meta広告・Google広告、GA4、SNS運用ツール 配信MAツール、メルマガ・LINE配信システム、CDP
向いている人 幅広い施策に関わり事業責任者を目指したい人 データ分析が得意で専門性を深めたい人

Q4. 年収レンジはどう違う?

D2Cマーケター(広告運用・SNS運用の実務経験者)は350万〜450万円、マネージャークラスで450万円以上、CRM担当者は500万〜900万円(平均680万円)が目安です。CRM担当者のレンジが高くなりやすいのは、顧客データ分析・配信設計という専門性の希少性が高く評価されやすいためです。一方でD2Cマーケターは、事業責任者クラスまでキャリアが伸びると年収レンジも大きく上振れします。

職種・ポジション 年収レンジ 平均年収
D2Cマーケター(広告運用・SNS運用実務経験者) 350万〜450万円
D2Cマーケティングマネージャー・事業責任者クラス 450万円〜
CRM担当(配信設計・LTV分析) 500万〜900万円 680万円
データアナリスト(CRM/CDP特化) 600万〜1,000万円 750万円

CRM/CDP人材の転職市場データや年収相場の詳しい内訳はEC業界のCRM/CDP人材の転職市場|需要拡大の背景・年収相場・キャリア戦略を解説、D2Cマーケターを含むECマーケター全体のキャリアパスはECマーケターのキャリアパス完全ガイドもあわせてご覧ください。

Q5. どちらのキャリアを選ぶべき?向いている人の特徴

幅広い施策に関わり事業全体をグロースさせたい人はD2Cマーケター、特定領域を深く極めて専門性で評価されたい人はCRM担当者が向いています。判断に迷ったら、直近の実務で「新規獲得の数字」と「既存顧客の数字」のどちらを動かしたときに手応えを感じたかを振り返ってみると、自分の適性が見えやすくなります。

  • D2Cマーケター向き:新規事業の立ち上げに関わりたい、幅広い施策の意思決定をしたい、将来的に事業責任者を目指したい人
  • CRM担当者向き:データ分析や仮説検証が得意、腰を据えて特定領域の専門性を深めたい、再現性のある成果を数値で語りたい人

Q6. D2Cマーケター⇔CRM担当者のキャリアチェンジは可能?

可能です。D2Cマーケターからは広告運用で得た顧客セグメント理解を土台に配信設計・LTV分析のスキルを積み、CRM担当者からはデータ分析力を武器に予算執行や広告運用の経験を積み増すことで、双方向のキャリアチェンジが実現できます。いきなり全く異なる専門ポジションを狙うより、まずは現職の担当業務の中でもう一方の領域に関わる機会を作り、実績として言語化できる状態にしてから転職活動に進むのが王道です。

  • D2Cマーケター→CRM担当者:担当施策の中でリピート率・LTVのデータを可視化し、配信設計に関わった経験を積む
  • CRM担当者→D2Cマーケター(事業責任者候補):CRM施策で鍛えたデータ分析力を武器に、予算執行を伴う広告運用の経験を積み増す

職務経歴書でどちらの実績を数値でアピールすべきかはEC業界の職務経歴書|職種別の数値実績・KPIの書き方(モール運用/D2C/MD/CRM)で職種別に詳しく解説しています。

まとめ

D2Cマーケターは新規獲得からブランド全体のグロースを担う拡大担当、CRM担当者は既存顧客のLTV最大化に特化する深耕担当です。年収レンジは専門性の希少性からCRM担当者がやや高めに出る傾向がありますが、D2Cマーケターも事業責任者クラスまで伸びれば大きく上振れします。どちらを選ぶにしても、直近の実務で動かした数値実績を言語化できる状態にしておくことが、転職活動を成功させる一番の近道です。

よくある質問

D2CマーケターからCRM担当者へのキャリアチェンジは何から始めればいいですか?

まずは自分が担当している集客施策の中で、既存顧客に関わるデータ(リピート率・購入頻度・LTVなど)を可視化することから始めるのが実践的です。CRM担当者に必要な「顧客データ分析力」「配信設計力」はD2Cマーケター業務の中でも部分的に経験できるため、担当領域を明確に職務経歴書に落とし込むことがステップアップの第一歩になります。

転職活動で年収交渉を成功させるにはどうすればいいですか?

「頑張った経験」ではなく「再現できる成果」を数字で語ることが重要です。D2Cマーケターであれば広告費対効果やCVR改善幅、CRM担当者であればLTV・リピート率の改善幅など、担当領域のKPIを具体的な数値で示すことが、提示年収の交渉材料になります。

職務経歴書ではどちらのスキルをアピールすべきですか?

応募先の求人が「新規獲得」と「既存顧客深耕」のどちらを重視しているかを求人票から見極め、対応するKPIと実績を優先的に記載するのが効果的です。両方の経験がある場合は、応募ポジションに近い実績を職務要約の冒頭に配置すると評価されやすくなります。

監修者プロフィール画像
監修者
寺田 勝人
株式会社ニュースター
代表取締役

 1998年同志社大学卒業後、リクルートにて8年間、ITベンチャーおよびエグゼクティブ領域の人材紹介に従事。その後、クライアントであった株式会社出前館へ営業責任者として参画し、執行役員として上場を経験。
 2010年ニュースター設立。2012年よりEC・通販業界特化の人材紹介事業を本格始動。 現場の最前線から経営層までを経験したからこそ分かる「企業の真の課題」と「候補者の市場価値」を見極め、一時的な転職にとどまらない中長期的なキャリア形成の支援を心がけている。
 趣味は、水泳(年間300キロ)、ゴルフ、料理。日課は、朝晩の愛犬との散歩。下戸のため遅くまで飲みに行くことがなく、365日、早寝早起き。座右の銘は、健康第一。公私共に健康第一!明るく元気に!がモットー。
【URL】 https://newstar.jp/

著者プロフィール画像
この記事の担当
伊藤 梢
株式会社ニュースター
選考推進パートナー兼 WEBマーケティング
 2010年明治大学卒業後、D2C・EC業界特化のマーケティング支援会社に入社し、ECマーケティングの基礎を習得。
 2016年、株式会社出前館へ転職。マーケティング部のリーダーとして、サービスの急成長期における戦略立案から実行までを牽引。結婚・出産を経て、2022年4月より株式会社ニュースターに参画。
 現在は、候補者と企業の間に立ち、面接調整や選考の進捗管理を一貫して担当。「スピーディーかつ丁寧な対応」を信条に、事業会社の現場を知るからこその細やかなサポートで、ストレスのない円滑な選考プロセスを支えています。新規候補者獲得に向けたウェブ施策の企画・実施も担当。マーケティング視点でサイト運営を通じて、EC通販キャリア人材とEC通販企業の出会いのチャンス、ご縁作りに取り組んでいる。

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