EC・D2C経験者が転職で年収アップを実現する5つのポイント

公開日:2026.9.4/最終更新日:2026.9.4  カテゴリ:EC&通販の転職コラム

EC・D2C業界の転職で年収アップに失敗する人の多くは、「頑張った経験」を語り、年収アップに成功する人は「再現できる成果」を数字で語ります。同じ経験年数でも提示年収に100万円以上の差が出るのは、この伝え方の違いが大きな理由です。本記事では、EC/D2C経験者が転職で年収アップを実現するための5つのポイントと、年収交渉時の注意点を解説します。

EC・D2C経験者の年収相場はどのくらい?

結論: 実務経験3〜5年のEC担当者で400万〜600万円、店長・マネージャークラスで550万〜800万円が目安です。

ただし相場はあくまで目安であり、担当していた事業規模(月商・年商)、EC化率への貢献度、マネジメント経験の有無によって幅は大きく変動します。同じ「EC運用経験3年」でも、モール運用のみの経験と、自社EC立ち上げから携わった経験とでは、提示年収が100万円以上変わるケースも珍しくありません。

職種別に見ると年収レンジはどう違いますか?

結論: 同じEC業界でも、データ分析・CRMを担当する職種のほうが、単純作業中心の運用職種より年収レンジが高くなる傾向があります。

例えば、受発注や商品登録が中心の運用担当は350万〜450万円程度が中心層ですが、GA4やBIツールを用いた分析・改善提案まで担う職種、CRM施策の企画・実行を担う職種は450万〜650万円程度まで上がりやすくなります。さらに複数チャネル(自社EC・モール・広告)を横断して統括するEC店長・マネージャークラスでは600万〜900万円のレンジも珍しくありません。自分の担当業務がどの層に近いかを把握しておくと、転職市場での自分の立ち位置を判断しやすくなります。

年収アップにつながる5つのポイントとは?

結論: 「定量実績の言語化」「需要が高い職種へのシフト」「成長フェーズ企業の選定」「マネジメント経験の明示」「複数内定での比較交渉」の5点です。

1. 定量実績を年収交渉の材料にする

「頑張った」「意識した」といった定性的な表現ではなく、「CVRを1.5倍に改善」「広告費を20%削減しながら売上を維持」など、数字で語れる実績を用意しましょう。数字は交渉時にそのまま根拠として使えるため、提示年収を引き上げる直接的な材料になります。

2. 需要が高い職種・スキルへシフトする

EC業界の中でも、データ分析・CRM設計・広告運用(特にSNS広告)のスキルを持つ人材は需要に対して供給が少なく、年収水準が高めに設定される傾向があります。現職の業務範囲を広げ、これらの領域の実績を意識的に積むことが年収アップの近道です。

3. 事業フェーズが成長期の企業を選ぶ

成熟期の企業より、EC事業を立ち上げたばかり、または急拡大中の企業のほうが、即戦力人材への投資意欲が高く、年収レンジも上振れしやすい傾向があります。求人票の売上規模や採用人数の推移から、成長フェーズかどうかをある程度推測できます。

4. マネジメント経験を明確にアピールする

プレイヤーとしての実績に加え、何人のチームを、どのようなプロセスでマネジメントしたかを具体的に伝えられると、マネージャー・店長クラスの年収レンジでの評価につながります。外部パートナー(制作会社・物流会社など)との折衝経験も、マネジメント経験として扱われます。

5. 複数社からオファーを取り、比較検討する

年収は1社だけの提示額を鵜呑みにするのではなく、複数社の選考を並行して進め、比較材料を持った状態で交渉するほうが有利に働きます。他社の選考状況を伝えることは失礼にはあたらず、多くの企業が想定している一般的な進め方です。

年収交渉で気をつけるべきことは?

結論: 希望年収の根拠を、実績データと市場相場の両方から説明できるようにしておくことです。

希望額だけを伝えると、企業側は妥当性を判断できず、現年収をベースに小幅な上乗せで提示してくるケースが多くなります。「前職でのこの実績」と「同職種・同規模企業の相場」をあわせて提示することで、企業側も納得感を持って年収を上げやすくなります。

まとめ

EC・D2C経験者の年収アップは、経験年数の長さよりも、実績の言語化・スキル領域の選び方・企業選定・交渉の進め方によって大きく左右されます。定量実績を整理し、需要の高いスキルと成長フェーズの企業を意識することが、着実な年収アップへの近道です。

よくある質問

Q. 未経験からEC業界に転職した場合、年収は下がりますか?

A. 一時的に下がるケースはありますが、EC特有のスキル(CRM・データ分析・広告運用など)を1〜2年で身につけることで、その後の年収は業界経験者と同水準まで回復しやすい傾向があります。

Q. 年収を上げたい場合、転職エージェントは利用すべきですか?

A. EC・通販業界に特化したエージェントであれば、職種別の年収相場や、成長フェーズにある求人企業の情報を持っているため、自己交渉より高い年収での着地につながりやすくなります。

Q. 現職より年収が下がる求人でも応募すべき場合はありますか?

A. 需要の高いスキル(データ分析・CRMなど)を新たに習得できる環境であれば、短期的な年収より中長期のキャリア形成を優先する選択肢もあります。

監修者プロフィール画像
監修者
寺田 勝人
株式会社ニュースター
代表取締役

 1998年同志社大学卒業後、リクルートにて8年間、ITベンチャーおよびエグゼクティブ領域の人材紹介に従事。その後、クライアントであった株式会社出前館へ営業責任者として参画し、執行役員として上場を経験。
 2010年ニュースター設立。2012年よりEC・通販業界特化の人材紹介事業を本格始動。 現場の最前線から経営層までを経験したからこそ分かる「企業の真の課題」と「候補者の市場価値」を見極め、一時的な転職にとどまらない中長期的なキャリア形成の支援を心がけている。
 趣味は、水泳(年間300キロ)、ゴルフ、料理。日課は、朝晩の愛犬との散歩。下戸のため遅くまで飲みに行くことがなく、365日、早寝早起き。座右の銘は、健康第一。公私共に健康第一!明るく元気に!がモットー。
【URL】 https://newstar.jp/

著者プロフィール画像
この記事の担当
伊藤 梢
株式会社ニュースター
選考推進パートナー兼 WEBマーケティング
 2010年明治大学卒業後、D2C・EC業界特化のマーケティング支援会社に入社し、ECマーケティングの基礎を習得。
 2016年、株式会社出前館へ転職。マーケティング部のリーダーとして、サービスの急成長期における戦略立案から実行までを牽引。結婚・出産を経て、2022年4月より株式会社ニュースターに参画。
 現在は、候補者と企業の間に立ち、面接調整や選考の進捗管理を一貫して担当。「スピーディーかつ丁寧な対応」を信条に、事業会社の現場を知るからこその細やかなサポートで、ストレスのない円滑な選考プロセスを支えています。新規候補者獲得に向けたウェブ施策の企画・実施も担当。マーケティング視点でサイト運営を通じて、EC通販キャリア人材とEC通販企業の出会いのチャンス、ご縁作りに取り組んでいる。

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