EC・D2C経験者の転職で採用担当者が重視する5つのポイントとは

公開日:2026.9.4/最終更新日:2026.9.4  カテゴリ:EC&通販の転職コラム

EC・D2C企業の採用担当者は、応募者の職務経歴書を見るとき「売上を伸ばした実績」よりもまず「再現性のある行動」を探しています。つまり、なぜ数字が伸びたのかを自分の言葉で説明できるかどうかが、書類選考・面接突破の分かれ目です。本記事では、EC/D2C経験者が転職活動で採用担当者から重視される5つのポイントと、職務経歴書・面接での具体的なアピール方法を解説します。

EC・D2C経験者の市場価値が上がっている理由は?

結論: EC化率の上昇とD2Cブランドの増加により、実務を回せる即戦力人材が構造的に不足しているためです。

経済産業省の調査でも国内BtoC-EC市場規模は年々拡大しており、メーカーや小売企業が自社ECやD2C事業を新設・強化する動きが続いています。一方で、モール運用から自社EC構築、CRM、物流、広告運用までを横断的に理解した人材は限られており、経験者は複数社から並行してオファーを受けやすい状況にあります。

採用担当者が重視する5つのポイントとは?

結論: 「数値実績」「業務範囲の広さ」「EC特性の理解」「データ活用力」「事業フェーズへの適応力」の5点です。

1. 数値実績を自分の言葉で説明できるか

売上高そのものより、「CVRを何%改善したか」「LTVをどう伸ばしたか」「広告費用対効果(ROAS)をどう改善したか」など、担当した指標と施策の因果関係を語れるかが見られています。

2. 業務範囲の広さと専門性のバランス

MD(商品企画)、CRM、物流、広告運用のうち、どこまでを自分の裁量で動かしていたかが評価対象です。範囲が広いほど店長・マネージャー候補として、特定領域に強いほど専門職として評価されやすくなります。

3. モール運用と自社EC/D2Cの違いへの理解

楽天・Amazonなどのモール運用と、Shopifyなどを用いた自社EC・D2Cでは、集客からCRM設計まで戦略が大きく異なります。両方の違いを踏まえて話せると、事業フェーズを問わず活躍できる人材として見られます。

4. GA4などを用いたデータ活用経験

感覚ではなくデータに基づいて意思決定してきた経験は、採用担当者が最も確認したいポイントの一つです。GA4のどの指標を見て、何を改善したかを具体的に話せるようにしておきましょう。

5. 事業フェーズへの適応力

立ち上げ期・急成長期・成熟期のどのフェーズを経験したかによって、求められる動き方は異なります。応募企業が今どのフェーズにあるかを調べ、自分の経験と重なる部分を伝えることが重要です。

職種によって評価されるポイントは変わりますか?

結論: 変わります。同じ「EC経験者」でも、店長・マーケター・MD・CRM担当のどれに近いかで、面接官が確認したい実績は異なります。

EC店長・運用責任者であれば、売上と利益の両方をどう管理していたか、チームや外部パートナーをどうマネジメントしていたかが問われます。ECマーケターであれば広告運用やSEO施策の費用対効果、MD(商品企画)であれば在庫回転率や粗利率をどう改善したか、CRM担当であればLTVやリピート率の改善プロセスが中心的な質問になります。自分の職種で重視されやすい指標をあらかじめ把握し、職務経歴書の実績欄をその指標に寄せて書くことで、書類通過率は大きく変わります。

職務経歴書・面接ではどう書けばいいですか?

結論: 「担当範囲」「使用した指標・ツール」「数字での成果」の3点をセットで書くことです。

例えば「自社ECのCRM施策を担当し、GA4でリピート率を計測しながら施策を実施。半年でリピート購入率を12%改善」のように、担当範囲・手段・結果を1文にまとめると、採用担当者が実務イメージを描きやすくなります。面接でも同じ構成で語れるよう準備しておくと、書類と発言の一貫性が評価につながります。

まとめ

EC・D2C経験者の転職市場価値は高まっていますが、評価されるのは実績の大きさそのものではなく、再現性のある行動として説明できるかどうかです。数値実績・業務範囲・EC特性の理解・データ活用力・事業フェーズへの適応力の5点を意識して職務経歴書と面接を準備しましょう。

よくある質問

Q. EC運用の経験は浅いですが、D2C企業に転職できますか?

A. 業務範囲が限定的でも、担当領域内での改善プロセスを数字とセットで説明できれば評価対象になります。経験年数より説明の具体性が重視されます。

Q. モール運用しか経験がない場合、自社EC企業への転職は不利ですか?

A. 不利にはなりません。モール運用で培った集客・レビュー対策などの知見は自社ECでも応用でき、違いを理解した上で語れれば強みになります。

Q. 職務経歴書に書くべき指標が分かりません。

A. 売上・CVR・LTV・リピート率・ROASのうち、自分が実際に追っていた指標を選び、その数値がどう変化したかを書くのが基本です。

監修者プロフィール画像
監修者
寺田 勝人
株式会社ニュースター
代表取締役

 1998年同志社大学卒業後、リクルートにて8年間、ITベンチャーおよびエグゼクティブ領域の人材紹介に従事。その後、クライアントであった株式会社出前館へ営業責任者として参画し、執行役員として上場を経験。
 2010年ニュースター設立。2012年よりEC・通販業界特化の人材紹介事業を本格始動。 現場の最前線から経営層までを経験したからこそ分かる「企業の真の課題」と「候補者の市場価値」を見極め、一時的な転職にとどまらない中長期的なキャリア形成の支援を心がけている。
 趣味は、水泳(年間300キロ)、ゴルフ、料理。日課は、朝晩の愛犬との散歩。下戸のため遅くまで飲みに行くことがなく、365日、早寝早起き。座右の銘は、健康第一。公私共に健康第一!明るく元気に!がモットー。
【URL】 https://newstar.jp/

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この記事の担当
伊藤 梢
株式会社ニュースター
選考推進パートナー兼 WEBマーケティング
 2010年明治大学卒業後、D2C・EC業界特化のマーケティング支援会社に入社し、ECマーケティングの基礎を習得。
 2016年、株式会社出前館へ転職。マーケティング部のリーダーとして、サービスの急成長期における戦略立案から実行までを牽引。結婚・出産を経て、2022年4月より株式会社ニュースターに参画。
 現在は、候補者と企業の間に立ち、面接調整や選考の進捗管理を一貫して担当。「スピーディーかつ丁寧な対応」を信条に、事業会社の現場を知るからこその細やかなサポートで、ストレスのない円滑な選考プロセスを支えています。新規候補者獲得に向けたウェブ施策の企画・実施も担当。マーケティング視点でサイト運営を通じて、EC通販キャリア人材とEC通販企業の出会いのチャンス、ご縁作りに取り組んでいる。

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