EC業界の職務経歴書|職種別の数値実績・KPIの書き方(モール運用/D2C/MD/CRM)

2026.7.24  カテゴリ:転職ノウハウ

※画像はイメージです。

結論:EC業界の職務経歴書は「数値実績」と「再現性」の2点で評価が決まります。「楽天市場の運用を担当」ではなく「楽天市場で月商800万円→1,200万円(150%)に成長させた。施策はRPP広告のROAS改善とレビュー施策」のように、数字+施策内容をセットで書くことが書類選考通過の最大のポイントです。

本記事では、EC・通販業界特化の転職エージェントが、職種別(ECモール運用/D2Cマーケター/MD/CRM)に「どの数値・KPIをどう書くべきか」を解説します。職務経歴書全体のレイアウトや実物見本例は、最強の職務経歴書とは 転職成功者から学ぶ転職術~見本・例付~をあわせてご覧ください。

なぜEC業界の転職は「数値実績」で差がつくのか

EC職はもともとKPIで動く仕事です。だからこそ採用担当者は、職務経歴書の数値の書き方から次の3点を見抜きます。

  • ①数値実績:月商・年商規模、成長率、担当したKPI(ROAS、CVR、LTV、CPAなど)
  • ②業務範囲:モール運用か自社ECか、広告・CRM・物流・MDのどこまで担当したか
  • ③再現性:その成果が「自分の施策」によるものか、環境要因かを説明できるか

特に③の再現性は見落とされがちです。「売上を伸ばした」だけでは、市場の追い風なのか本人の実力なのか判断できません。「何を課題と捉え、どんな施策を打ち、結果どうなったか」の因果関係まで書きましょう。

数値を書き込むべき箇所(構成の中でのポイント)

項目 数値の入れ方
職務要約(3〜4行) 最大の実績数値を冒頭に凝縮(例:月商◯円規模を◯%成長)。採用担当者はここで読むか決める
職務経歴(社ごと) 会社概要(年商・EC化率)→担当業務→実績(数値)→工夫した施策の順
活かせるスキル 使用ツール名を具体的に(RMS、Shopify、GA4、Meta広告、MAツールなど)+運用規模
自己PR 応募企業の課題に合わせて再現性をアピール。汎用文はNG

※全体のフォーマット・書式・レイアウトの整え方は見本付き解説記事で詳しく紹介しています。

【職種別】アピールすべき数値と実績の書き方

Q. ECモール運用(楽天・Amazon・Yahoo!)の場合は?

A. 月商規模・成長率・広告ROASの3点セットが必須です。

  • 例:「楽天市場(月商1,500万円規模)を1名で運用。RPP広告のROASを350%→520%に改善し、月商を1年で140%成長」
  • モールイベント(スーパーセール等)の企画実績、ランキング獲得実績も有効

Q. 自社EC・D2Cマーケターの場合は?

A. CPA・LTV・CVRなど、担当ファネルのKPI改善実績を書きます。

  • 例:「Meta広告を月予算500万円で運用。クリエイティブ改善によりCPAを8,000円→5,500円に改善」
  • 新規獲得だけでなく、LTVや定期継続率に言及できると「事業視点がある人材」として評価が上がります

Q. MD・バイヤーの場合は?

A. 担当カテゴリの売上規模・粗利率・在庫回転率を書きます。

  • 例:「アパレルカテゴリ(年商3億円)のMDを担当。売れ筋分析による発注精度改善で在庫回転率を1.4倍に改善」

Q. CRM・リピート施策担当の場合は?

A. リピート率・LTV・メルマガやLINEの各種指標を書きます。

  • 例:「ステップメール改善により定期2回目継続率を62%→74%に改善。年間LTVを115%に向上」

数値表現のNG例と通過するOK例

NG例 OK例
ECサイトの運営全般を担当 自社EC(Shopify・月商600万円)の運営を担当。商品登録からGA4分析、広告運用まで一気通貫で対応
売上アップに貢献した カート離脱メールの導入でCVRを1.2%→1.8%に改善し、月商を約120万円上乗せ
広告運用の経験あり Google/Meta広告を月300万円規模で運用。ROAS400%を12カ月維持

ポイントは、社内でしか通じない指標(社内評価pt等)ではなく、誰が読んでも規模と改善幅がわかる数値(%、円、倍率)に変換することです。

よくある質問(FAQ)

Q. 数値実績が手元にない・覚えていない場合はどうすればいい?

A. 概算・比率でも問題ありません。「約」「〜規模」「前年比◯%」といった表現で構いません。全く数字がない職務経歴書のほうが評価は下がります。在籍中の方は、退職前に管理画面のデータを確認しておきましょう。

Q. チームでの成果は自分の実績として書いていい?

A. 書けますが「自分の役割」を明記してください。「チーム5名で月商1億円達成(自身は広告運用を担当し、ROAS改善で寄与)」のように、全体成果と自分の貢献を分けて書くのが誠実で、面接でも矛盾が出ません。

Q. 職務経歴書は何枚が適切?

A. A4で2枚、多くても3枚以内が目安です。経験社数が多い場合は、直近・応募職種に関連する経歴を厚く、古い経歴は簡潔にまとめます。

Q. 未経験からEC業界に応募する場合は何を書けばいい?

A. 「数字で改善した経験」を異業種の業務から抽出して書きます。店舗販売での売上改善、SNS運用、業務効率化など、KPIを意識して行動した経験はECでも評価されます。

まとめ:職務経歴書は「数値×施策×再現性」で書く

  • すべての実績に数字を入れる(月商規模・改善率・KPI)
  • 施策とセットで書く(なぜ成果が出たかの因果を示す)
  • 応募企業ごとに自己PRを調整する(モール企業には運用力、D2C企業にはLTV視点)

全体のレイアウト・見本例はこちらの見本付き解説を参考にしてください。

EC・通販業界に特化した当エージェントでは、職務経歴書の添削から企業ごとのアピールポイント設計まで無料でサポートしています。書類選考の通過率を上げたい方は、お気軽にご相談ください。

著者プロフィール画像
この記事の担当
伊藤 梢
株式会社ニュースター
選考推進パートナー兼 WEBマーケティング
 2010年明治大学卒業後、D2C・EC業界特化のマーケティング支援会社に入社し、ECマーケティングの基礎を習得。
 2016年、株式会社出前館へ転職。マーケティング部のリーダーとして、サービスの急成長期における戦略立案から実行までを牽引。結婚・出産を経て、2022年4月より株式会社ニュースターに参画。
 現在は、候補者と企業の間に立ち、面接調整や選考の進捗管理を一貫して担当。「スピーディーかつ丁寧な対応」を信条に、事業会社の現場を知るからこその細やかなサポートで、ストレスのない円滑な選考プロセスを支えています。新規候補者獲得に向けたウェブ施策の企画・実施も担当。マーケティング視点でサイト運営を通じて、EC通販キャリア人材とEC通販企業の出会いのチャンス、ご縁作りに取り組んでいる。

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