そのEC運営経験は武器になる?商品撮影・サイト登録だけでは「未経験」扱いになる理由と経験の棚卸し術【2026年最新】
公開日:2026.9.11/最終更新日:2026.9.11 カテゴリ:EC&通販の転職コラム
「ECサイトの運営を3年やってきました」——そう伝えても、面接で手応えを感じられない。実はその原因は、担当してきた業務が商品撮影・画像編集・サイトへの商品登録が中心だった場合にあります。採用担当は「作業」の経験ではなく「数字を動かした」経験を見ています。本記事では、なぜ商品撮影・登録だけでは未経験扱いになるのか、そして自分の経験を正しく棚卸しして転職市場で評価される見せ方に変える方法を解説します。
- 「商品撮影・サイト登録」だけでは未経験扱いになる理由
- 採用担当が「経験」とみなす業務・みなさない業務の違い(チェックリスト)
- 自分のEC運営経験を正しく棚卸しする方法
- 経験が浅くても転職市場で評価される人材の共通点
なぜ「商品撮影・サイト登録」だけでは未経験扱いになるのか
結論: 採用担当がEC運営経験者に求めているのは「作業の遂行」ではなく「数値への関与」です。商品撮影やサイトへの商品登録は、指示された内容を正確に形にするオペレーション業務であり、売上・CVR(購入率)・CPA(獲得単価)といった指標に自分の判断がどう影響したかを語れない場合、実務経験としてカウントされにくいのが実情です。
EC運営職の求人では「未経験可」の枠であっても、実際の選考では「これまで何を任され、何を変え、数字がどう動いたか」を必ず問われます。企業側からすると、撮影・登録だけの経験者と、業界未経験だが分析力のある人材とでは、教育コストにほとんど差がないためです。裏を返せば、同じ業務内容でも「なぜそれをやったか」「結果どうなったか」を語れるかどうかで評価は大きく変わります。
採用担当が見る「経験に含まれる業務」チェックリスト
結論: 同じ「EC運営」という肩書きでも、業務内容によって評価は大きく異なります。まずは自分がどちらに該当するか、下表でチェックしてみてください。
| 業務内容 | 評価されやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 商品撮影・画像加工 | △ 経験になりにくい | 指示に沿った制作作業で、数値への関与が説明しにくい |
| 商品ページの新規登録・更新 | △ 経験になりにくい | 定型的な入力作業とみなされやすい |
| 受注処理・出荷対応 | △ 経験になりにくい | オペレーション業務であり、改善提案が伴わないと弱い |
| 売上・CVR・CPAなどのデータ分析 | ◎ 経験として評価される | 数値をもとにした意思決定の経験として直結する |
| 広告運用(新規出稿・改善) | ◎ 経験として評価される | 予算配分・効果検証など裁量の証明になる |
| 販促・キャンペーンの企画 | ◎ 経験として評価される | 仮説立案から実行までを主体的に行った証拠になる |
| サイト改善・A/Bテストの実施 | ◎ 経験として評価される | 仮説検証のプロセスを語れるため即戦力性が伝わる |
| 外部委託先・制作会社のマネジメント | 〇 状況次第で評価される | 進行管理だけでなく品質・コストへの関与を語れるかがポイント |
※評価のされやすさは企業・ポジションによって変動します。あくまで一般的な傾向です。
「未経験判定」を防ぐための経験の棚卸し4ステップ
結論: 業務内容そのものを変えられなくても、振り返り方を変えるだけで「経験」として伝えられる要素は見つかります。以下の4ステップで棚卸ししてみてください。
- STEP1 担当業務を数値とセットで洗い出す:「商品登録をしていた」ではなく「月平均◯件の商品ページを登録し、登録漏れによる機会損失を◯%削減した」のように、関わった数字を思い出す
- STEP2 自分の裁量があった部分を探す:撮影・登録業務の中でも「掲載順の提案」「訴求文言の見直し」など、自分の判断が入った瞬間を洗い出す
- STEP3 「困りごと→行動→結果」で1エピソードにまとめる:小さな改善提案でも、課題意識を持って動いた経験は評価対象になる
- STEP4 不足分は志望先の業務範囲から逆算する:棚卸ししても実績が薄い場合は、応募先が求める業務(分析・広告運用など)に関する学習や副業経験で補う
経験が浅くても転職市場で評価される人材の共通点
結論: 経験年数の長さよりも、「数字への感度」と「主体性の伝え方」がある人材が評価されています。
1. 小さな裁量でも「なぜやったか」を語れる人
業務範囲が狭くても、「なぜその作業をしたのか」「どう工夫したのか」を自分の言葉で説明できる人は、実務経験の深さに関わらず評価されやすい傾向にあります。
2. 売上・CVRなど数字への感度がある人
担当業務が定型的であっても、自社サイトのCVRや売れ筋商品の傾向を自主的に把握していた人材は、分析視点があると判断され、次のポジションでも即戦力性を期待されます。
3. 専門エージェントを使い、経験の見せ方を最適化する人
同じ経験でも、書類・面接での伝え方次第で評価は変わります。EC/D2C業界に特化したエージェントに、自分の経験のどこが評価対象になるかを客観的に整理してもらうことも有効な選択肢です。
まとめ
商品撮影・サイト登録が中心の業務であっても、それ自体が無価値というわけではありません。重要なのは、業務の中にあった「数字への関与」や「自分の判断」を見つけ出し、言語化できるかどうかです。経験の棚卸しに不安がある場合は、EC/D2C業界に特化したエージェントを活用し、自分では気づきにくい経験の価値を客観的に見てもらうことをおすすめします。関連記事として、未経験からEC業界へ転職する方法|挑戦しやすい職種5選と成功の3ステップや、EC/D2C企業が採用で本当に重視する5つの基準もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 商品撮影・サイト登録の経験は、転職活動で全く役に立たないのですか?
A. 無価値ではありません。ただし、業務内容をそのまま伝えるだけでは実務経験として評価されにくいため、業務の中にあった工夫や数字への関与を掘り起こして伝える必要があります。
Q. 「未経験扱い」と「経験者」の境界線はどこにありますか?
A. 明確な線引きはありませんが、目安は「業務の結果として売上やCVRなどの数値がどう変化したかを自分の言葉で説明できるか」です。数値への関与を語れない場合、未経験相当と判断されやすくなります。
Q. 経験の棚卸しをしても実績が少ない場合はどうすればいいですか?
A. 現職での実績が薄い場合は、応募先が求める業務(広告運用・データ分析など)について学習や小規模な実践を積み、意欲と方向性を示すことが有効です。あわせて未経験可の求人から段階的にキャリアを積む方法もあります。
Q. 自分の経験が評価されるかどうか、自分では判断が難しいのですが?
A. EC/D2C業界に特化したエージェントであれば、業界の採用基準を踏まえて経験の棚卸しをサポートできます。自己判断だけで「未経験だから応募できない」と諦める前に、一度相談することをおすすめします。
1998年同志社大学卒業後、リクルートにて8年間、ITベンチャーおよびエグゼクティブ領域の人材紹介に従事。その後、クライアントであった株式会社出前館へ営業責任者として参画し、執行役員として上場を経験。
2010年ニュースター設立。2012年よりEC・通販業界特化の人材紹介事業を本格始動。 現場の最前線から経営層までを経験したからこそ分かる「企業の真の課題」と「候補者の市場価値」を見極め、一時的な転職にとどまらない中長期的なキャリア形成の支援を心がけている。
趣味は、水泳(年間300キロ)、ゴルフ、料理。日課は、朝晩の愛犬との散歩。下戸のため遅くまで飲みに行くことがなく、365日、早寝早起き。座右の銘は、健康第一。公私共に健康第一!明るく元気に!がモットー。
【URL】 https://newstar.jp/
2016年、株式会社出前館へ転職。マーケティング部のリーダーとして、サービスの急成長期における戦略立案から実行までを牽引。結婚・出産を経て、2022年4月より株式会社ニュースターに参画。
現在は、候補者と企業の間に立ち、面接調整や選考の進捗管理を一貫して担当。「スピーディーかつ丁寧な対応」を信条に、事業会社の現場を知るからこその細やかなサポートで、ストレスのない円滑な選考プロセスを支えています。新規候補者獲得に向けたウェブ施策の企画・実施も担当。マーケティング視点でサイト運営を通じて、EC通販キャリア人材とEC通販企業の出会いのチャンス、ご縁作りに取り組んでいる。




