EC人材はAIで淘汰される?営業転職すべきかプロが回答
2026.7.27 カテゴリ:転職ノウハウ
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この記事を書いた人
寺田勝人
EC通販人材エージェント
EC通販キャリア転職のプロ。2012年より業界特化の人材紹介を開始。現場から経営層まで経験した知見で、中長期的なキャリア形成を支援。
結論、「EC人材=淘汰されるから営業職に転向すべき」という説は明確な間違いです。AIによって淘汰されるのは「指示通りに動くだけのオペレーション作業」や「受託・制作支援に特化した業務」であり、EC市場そのものは拡大を続けています。本記事では、AIの影響を受けやすいEC業務と受けにくい業務の違い、他社エージェントが営業職転職を勧めてくる背景、そして「事業会社」のEC運営者として年収アップ・キャリアアップを実現する具体的な方法を解説します。
この記事でわかること
- AIの影響を受けやすいEC業務・受けにくい業務の違い
- 他社エージェントが営業職転職を勧める本当の理由
- 事業会社のEC運営者として年収アップを狙う方法
- AI時代に評価されるEC人材のスキルアップ手順
AIの影響を直接受けるEC業務と受けないEC業務の違いとは?
EC業界の業務は、AIの影響度によって大きく2つに分かれます。
AIに代替されやすい業務(支援・受託・単純作業)
- 指示通りの商品登録・データ入力・在庫更新などの事務オペレーション
- 単純なバナー制作や定型的なクリエイティブ作業
- 外注・支援企業による汎用的な制作受託業務
AI時代に需要が高まる業務(事業会社の運営・販促)
- 「どの商品をどう売るか」を企画・実行する販売促進
- AIツール(ChatGPTやGemini等)を使いこなした業務効率化やデータ分析
- 自社EC事業を成長させるための能動的なプロジェクト推進
実際に、外注先に依頼していたクリエイティブ作成をクライアント自社内のAI活用で完結させる動きが広がっており、支援会社や制作会社の業務は厳しくなる一方で、自社でECを展開する「事業会社」での需要は高まっています。
他社エージェントが営業職への転職を勧めてくる裏事情とは?
他社の人材エージェントが「ECはAIで淘汰されるから営業職にすべき」とアドバイスする背景には、求職者側の「経験の浅さ」とエージェント側の「採用決定のしやすさ(未経験営業の求人数)」があります。
| 比較項目 | 営業職への転職 | EC事業会社へのステップアップ |
|---|---|---|
| 転職のしやすさ | 未経験枠が多く内定が出やすい | これまでのEC経験+若さを掛け合わせる交渉が必要 |
| キャリアの一貫性 | ECスキルが途切れ、ゼロからのスタートになりやすい | EC業界内での市場価値と年収を高められる |
| エージェントの意図 | 手っ取り早く内定を成立させやすい | 求職者の意向(ECに関わりたい)に寄り添う支援が必要 |
未経験からでも決まりやすい営業職に誘導するのはエージェント都合であることが多いため、自身の「EC業界でキャリアを作りたい」という意思を曲げてまで営業に転向する必要はありません。
EC市場の成長と事業会社求人が増え続けている理由とは?
EC市場自体は実店舗からECへのシフトに伴い継続して成長しており、求人需要も増加傾向にあります。企業は外注コストを削減し、AIを使いこなせる人材を社内に確保して内製化を進めています。
支援会社(外注)から事業会社(内製化)へシフトする企業の狙いとは?
これまで外部のEC支援業者や制作会社に委託していた業務を、AIの進化によって自社内で安価かつ迅速に行える環境が整いました。そのため企業は、「外注をやめて社内にAIを活用できるEC担当者を置き、内製化を進めたい」と考えています。
【従来の構造】企業(事業会社)──(外注費発生)──> EC支援会社・制作会社
【現在の構造】企業(事業会社:AI+EC担当者で内製化)<── 求人増加・内製化へシフト!
今後のEC業界で年収アップ・キャリアアップを実現できる人材の条件とは?
指示された事務作業のみ(年収300万円台前半〜半ば等)にとどまっている場合は、能動的なポジションへシフトすることで、30代までに年収450万〜500万円以上を目指すことが十分可能です。
- AIを業務プロセスの構築に活用できる(例:プロンプトを活用した販促文作成やデータ分析の高速化)
- 受動的なオペレーションから脱却し、売上を作る販促企画に関われる
- 自社商品を扱う事業会社で、当事者意識を持って運用できる
AI時代でも必要とされるEC運営者にスキルアップする方法とは?
単なる受動的な事務作業から脱却し、生成AIツールを自らの「右腕」として使いこなせる人材へと進化することがスキルアップの鍵です。AIをツールとして使った実績を作ることが、転職市場での大きな武器になります。
指示通りの事務オペレーション作業から脱却するには?
「クーポンの設定」「在庫管理」「商品登録」などの事務業務は、AIや自動化ツールで置き換わりやすい領域です。日々の業務において「なぜこのセールの割引率なのか」「どう改善すれば売上が伸びるのか」という思考を持ち、販促の提案や進行管理へ領域を広げることが重要です。
AIツールを業務に組み込み販促・事業推進スキルを高めるステップとは?
- 生成AI(ChatGPTやGemini等)の基礎活用:メール文面作成や簡単な業務手順書・ナレッジ化にAIを使う。
- AIを用いた分析・販促立案:売上データや商品特徴をAIに整理させ、販促のアイデア出しを行う。
- 専門AIの定義と活用:自社業務や特定分野に特化したAIを自作・定義し、自分専用の業務パートナーとして運用する。
これらを日常的に取り入れることで、「AIを活用して1人で何人分もの業務をこなせるEC人材」として高く評価されるようになります。
未経験に近い若手から事業会社のEC運営者として転職を成功させるには?
「実務経験が浅い」「デザインツール(Adobe製品等)が使えない」という場合でも、若さと基礎的なECオペレーション経験をミックスさせることで、事業会社のEC運営職へ転職できます。
自身の経験や若さをアピールして年収アップを狙う面接対策とは?
若手(20代前半〜半ば)を採用したいEC事業者やD2Cブランド企業は数多く存在します。
- 正確で迅速なEC運営経験(在庫管理・サイト更新等)を基礎力としてアピールする。
- 「指示待ち」ではなく「売上・販促に携わりたい」という能動的な意欲を伝える。
- AIを活用した業務効率化に対する高い関心と学習意欲を示す。
業界特化型エージェントを活用することで、あなたの志向に合わせた「若手を育てたいEC事業会社」の求人提案と面接対策を受けられます。
専門エージェントによる無料相談窓口
「今のスキルでEC業界の事業会社に転職できる?」「年収を上げながらAI時代に強いEC人材を目指したい」という方は、ぜひ弊社の無料キャリア相談をご利用ください。EC・通販業界を知り尽くした専任アドバイザーが、あなたのステップアップを伴走サポートします。
よくある質問
Q1. EC運営者は本当にAIで淘汰されてしまうのでしょうか?
A. 指示通りの商品登録やデータ入力などの単作業、または外注の制作代行業務はAIに代替されつつあります。しかし、EC市場自体は成長を続けており、自社でECを運営する「事業会社」では、AIを活用して能動的に販促や運営を行える人材の求人がむしろ増加しています。
Q2. 他のエージェントから「営業職へのキャリアチェンジ」を勧められたのですが、従うべきですか?
A. 従う必要はありません。営業職を勧められるのは未経験求人数が多く内定を出しやすいためであり、EC業界でキャリアを作りたいというご自身の意思に合致しない場合は、EC特化型エージェントで事業会社の運営求人を探すのが最適です。
Q3. デザインツール(Photoshop/Illustrator等)が使えなくてもEC事業会社へ転職できますか?
A. 十分に可能です。最近ではデザインツール単体で作成する業務自体がAIで簡略化されており、企業が求めているのはデザインスキルよりも「EC全体のオペレーション管理」「販促企画」「AIを活用した業務効率化」の能力です。
Q4. 若手・オペレーション経験のみからECで年収アップを目指すにはどうすればいいですか?
A. 支援会社の下請け作業から、自社商品を扱う「事業会社」のEC担当者へ転職することが一番の近道です。年収300万円台からスタートしても、販促企画や運営改善に関わることで、30代までに450万〜500万円以上の年収を目指すことができます。



