ECサイト責任者の業務範囲と求められる人材
2020.9.10 カテゴリ:転職ノウハウ
※画像はイメージです。
今では生活に欠かせないものとなっているAmazonや楽天等のECサイトですが、その裏にはそれらを運営している運営責任者がいます。
EC業界は成長を続けている一方でまだまだ新しい業界ということもあり、慢性的に人不足の業界でもあります。
コロナ禍においても増益増収を達成している企業が多く、これからの需要を考えても一押しと言って間違いない業界の一つであるEC業界。若手の方であれば未経験でもポテンシャルで採用を検討してくれる会社も少なくありませんが、今回はそんなECサイト関連職の中から「ECサイト責任者」という仕事における業務内容やどんな人材がマッチするのか等を解説していきます。
ECサイト運営の仕事内容
ECサイトの運営において第一歩になるのが、マーケティング活動です。
マーケティング活動とは「どんな商品を販売するか」という商品企画からサイトのコンセプト作り、そして宣伝などのプロモーション活動を行います。
大手であるAmazonや楽天といった企業のECサイトであれば知名度も高いため、特にブランディングの必要はありませんが、作ったばかりのサイトには当然人が集まりません。根気強いマーケティング活動で知名度を高めることができた際に、ようやく事業としての形が見えてくる業界です。しかし、集客が上手くいっているサイトは多くないのが現状です。
プロモーションを行う上でよく利用されるのがweb広告です。しかし、web広告には当然コストがかかります。商品の販売を行った際に出る利益単価(もちろん販売する商材にもよりますが)を考えて、WEB広告の中でどの媒体に出稿すべきかなど過去の分析が重要となります。広告費用をあまりかけられない企業では、最初は地道にSEOやコンテンツマーケティングといった手法を取ることが多いです。
もちろん、ECサイト運営責任者として数値目標があるため、どの手法を取ることで目標達成を実現できるのかということを念頭に入れ多角的に検討をする必要があります。
受発注業務の統括
マーケティング活動がある程度形になったら、実際に受注から配送、その後のアフターフォローまでの業務もECサイト責任者の業務内容に入ります。当然、実際のお客様と面と向かって応対をする仕事ではありませんが、お金をいただいて何かを販売する以上は接客業の側面も持ち合わせています。
受注から出荷、配送、アフターフォローまで、そして需要と供給のバランスをしっかりと把握し、在庫管理の徹底も求められます。
どこかの工程で一つのミスが起きるだけで信頼がなくなってしまい、リピートをしていただけなくなる可能性もあるため、しっかりとした対応はそれ自体がマーケティングの意味合いを持つのではないでしょうか。
ECサイト運営の仕事はマーケティングから実際のお客様対応まで、かなり幅広い業務内容になります。
webに関する知識から市場リサーチをする力、顧客満足度の最大化等、さまざまなスキルが求められる職種というわけです。
ECサイト運営者に求められる人物像
先にも述べたようにスキルとして生かせるものが多いのがECサイトの運営者ですが、求められる人物像にはどのようなものがあるのでしょうか。
未経験で転職を考えている方にとっては気になるポイントの一つだと思います。
一番大切なのは「地道な活動ができる方」という点だと思います。ECサイトはいきなり結果が出る事業ではなく、さまざまなことから学び、修正し、売り上げを出していく事業です。
ましてや既に大手が業界のトップシェアを確立している以上、いきなりそこに肩を並べて仕事ができる業界ではありません。地道なマーケティングと顧客信頼の獲得を積み重ねることで、事業を成功に導くことができる仕事です。
また、業務内容が多岐に渡る以上、すべての業務を一人でこなすのは無理がある仕事でもあります。
周囲の人間を巻き込みながら、そして社外で賄える業務に関しては外注を検討するなど、業務の効率化を図ることも大切な要素の一つになるのではないでしょうか。
まとめ
大変ではありますが、ブランディングから販売までのプロセスを経験できる仕事は多くありません。そういった意味では社会人というよりもビジネスマンとしてのスキルを磨くという意味で、希少な職種だと私は考えています。