求人票の年収「応相談」がもったいない理由|EC/D2C採用で見直すべき給与記載のコツ
2026.8.26 カテゴリ:D2C/EC/通販企業さま向け
求人票の年収欄が「応相談」や幅の広すぎる表記だと、優秀な求職者ほど応募を避ける傾向があります。複数の求人を比較検討する求職者にとって、給与の透明性は応募するかどうかを決める重要な判断材料です。この記事では、EC/D2C企業の採用担当者に向けて、応募率を高める年収記載の具体的なコツを解説します。
なぜ年収表記が採用の成否を左右するのか
Q1. 「応相談」のみの表記のデメリットは?
A. 求職者にとって判断材料がなく、比較検討の土台に乗らないまま候補から外れてしまいます。特に複数社に応募している優秀層ほど、情報が明確な求人を優先する傾向があります。
Q2. 年収レンジが広すぎる(例:月給20万〜50万円)とどうなりますか?
A. 「実際にいくらもらえるのか分からない」という不安につながります。上限に近い金額を期待して応募しても、実際の提示額が下限に近ければ、内定後の辞退や早期離職の原因にもなります。
Q3. 高額な年収を提示しつつ内訳が不透明だとどうなりますか?
A. 「過酷なノルマや歩合給が前提なのでは」といった不信感を招きやすくなります。基本給・手当・インセンティブの内訳が不明確な高額提示は、かえって応募を遠ざける要因になります。
EC/D2C企業の求人票で意識すべき年収記載のコツ
・基本給と手当を分けて記載する:総支給額だけでなく、基本給・住宅手当・インセンティブなどを分けて示すことで、求職者が自分の年収を具体的にシミュレーションできる
・賞与・昇給の実績を数字で示す:「賞与あり」ではなく「昨年度実績:計3.5ヶ月分」のように具体的な実績を記載することで、将来の年収イメージが湧きやすくなる
・レンジを狭め、根拠を添える:「経験・スキルに応じて400万〜450万円(前職の年収を考慮)」のように、幅を狭めた上でその理由を添えると納得感が高まる
・EC/D2C業界の職種別相場観を踏まえる:モール運用担当、EC店長、CRM担当など職種ごとに市場相場は異なるため、自社の給与水準が相場からどの程度ズレているかを把握した上で設定する
相場を把握しないまま求人を出すと起こること
EC/D2C業界は人材の争奪戦が激しく、相場より低い年収設定のまま求人を出すと、そもそも母集団が形成されない、あるいは選考が進んでも他社に競り負けて優秀層を逃すという事態が起こります。自社の給与水準が市場相場と合っているかどうかを、採用活動の前に確認しておくことが重要です。
専門エージェントを活用するメリット
EC/D2C業界に特化した専門エージェント「ニュースター」では、職種別の最新の年収相場データをもとに、求人票の年収設定についてもアドバイスを行っています。自社だけでは把握しづらい市場相場とのズレを、業界特化のエージェントの知見で補うことができます。
よくある質問
Q. 年収を高く見せたいですが、実際は個人差で幅を持たせたい場合はどうすればよいですか?
A. レンジを提示しつつ「◯◯円は3年以上のマネジメント経験者を想定」のように、上限・下限それぞれの条件を添えると、幅がある理由に納得感を持たせられます。
Q. 中小企業でも年収を具体的に出すべきですか?
A. むしろ知名度で劣る中小企業ほど、給与の透明性を高めることが応募率向上につながります。大手と比較検討される場面で、情報の明確さが選ばれる理由の一つになります。
Q. EC/D2C業界の年収相場はどのように調べればよいですか?
A. 求人サイトの公開情報だけでは実態と乖離することもあるため、業界特化型の転職エージェントに直接ヒアリングするのが最も実態に近い相場感を得る方法です。
まとめ
求人票の年収記載は、単なる条件提示ではなく「候補者に選んでもらうための情報」です。応相談や幅の広すぎる表記を見直し、根拠のある具体的な年収を示すことが、優秀な人材からの応募を増やす第一歩になります。自社の給与水準が市場相場と合っているか不安な場合は、EC・通販業界に特化した専門エージェントへの相談をおすすめします。
1998年同志社大学卒業後、リクルートにて8年間、ITベンチャーおよびエグゼクティブ領域の人材紹介に従事。その後、クライアントであった株式会社出前館へ営業責任者として参画し、執行役員として上場を経験。
2010年ニュースター設立。2012年よりEC・通販業界特化の人材紹介事業を本格始動。 現場の最前線から経営層までを経験したからこそ分かる「企業の真の課題」と「候補者の市場価値」を見極め、一時的な転職にとどまらない中長期的なキャリア形成の支援を心がけている。
趣味は、水泳(年間300キロ)、ゴルフ、料理。日課は、朝晩の愛犬との散歩。下戸のため遅くまで飲みに行くことがなく、365日、早寝早起き。座右の銘は、健康第一。公私共に健康第一!明るく元気に!がモットー。
【URL】 https://newstar.jp/
2016年、株式会社出前館へ転職。マーケティング部のリーダーとして、サービスの急成長期における戦略立案から実行までを牽引。結婚・出産を経て、2022年4月より株式会社ニュースターに参画。
現在は、候補者と企業の間に立ち、面接調整や選考の進捗管理を一貫して担当。「スピーディーかつ丁寧な対応」を信条に、事業会社の現場を知るからこその細やかなサポートで、ストレスのない円滑な選考プロセスを支えています。新規候補者獲得に向けたウェブ施策の企画・実施も担当。マーケティング視点でサイト運営を通じて、EC通販キャリア人材とEC通販企業の出会いのチャンス、ご縁作りに取り組んでいる。




