EC・D2C業界の「ハイクラス求人」とは?年収相場・職種別の特徴と転職成功の条件【2026年最新】
公開日:2026.9.18/最終更新日:2026.9.18 カテゴリ:EC&通販の転職コラム
- EC・D2C業界で「ハイクラス求人」と呼ばれる年収・役職の基準
- 一般求人とハイクラス求人の違い
- 職種別に見るハイクラス求人の特徴と年収相場
- ハイクラス求人で評価される3つの条件
結論から言うと、EC・D2C業界の「ハイクラス求人」とは、年収600万〜1200万円以上、かつ事業責任者やマネージャークラス以上の裁量を持つ求人を指すのが一般的です。多くが非公開求人として転職エージェント経由でのみ紹介されており、一般の求人サイトでは出会いにくいという特徴があります。本記事では、ハイクラス求人の定義から職種別の年収相場、実際に評価される条件までを解説します。
EC・D2C業界における「ハイクラス求人」とは?
「ハイクラス求人」に法律上の定義はありませんが、EC・D2C業界の転職市場では年収600万〜1200万円以上で、事業のPL(損益)責任や複数チームの意思決定権限を持つポジションを指すケースが大半です。具体的にはEC事業責任者、D2Cブランドマネージャー、マーケティング責任者、CRM/MD統括などが該当します。
一般求人とハイクラス求人では、年収レンジだけでなく求人の出方や選考で重視されるポイントも大きく異なります。まずは違いを整理します。
| 項目 | 一般的な求人 | ハイクラス求人 |
|---|---|---|
| 年収レンジ目安 | 350万〜550万円程度 | 600万〜1200万円以上 |
| 主な対象者 | 未経験〜中堅の実務担当者 | マネージャー・事業責任者クラス以上 |
| 求人の公開状況 | 求人サイトでの公開が中心 | 非公開求人が中心(エージェント経由) |
| 選考で重視される点 | スキル・経験の有無 | 事業成果への貢献度・意思決定経験 |
| 該当人材の希少性 | 応募者数が比較的多い | 市場全体でも希少で競合が少ない |
なぜ今、EC・D2C業界でハイクラス求人が増えているのか
経済産業省の「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、2024年のBtoC-EC市場規模は約26兆円で前年比5.1%増となり、拡大が続いています。市場拡大にともない、モール依存からの脱却を目指す自社EC化や新規D2Cブランドの参入が相次ぎ、事業全体を数値で管理し意思決定できる即戦力人材へのニーズが急速に高まっています。
一方で、EC・D2C事業のPL責任やチームマネジメントを実際に経験した人材は限られているため、採用企業側が好条件を提示してでも獲得したいポジションとしてハイクラス求人が増加している、というのが市場の実態です。
職種別に見るハイクラス求人の特徴と年収相場
EC・D2C業界でハイクラス求人が出やすい主な職種と、業務範囲・年収レンジ目安は以下の通りです。
| 職種 | 主な業務範囲 | 年収レンジ目安 | 求められる経験 |
|---|---|---|---|
| EC事業責任者・EC副本部長 | 事業計画立案・PL管理・複数チーム統括 | 800万〜1200万円 | EC事業のPL責任・組織マネジメント経験 |
| D2Cブランドマネージャー | ブランド戦略・全社マーケティング統括 | 700万〜1100万円 | D2Cブランドの立ち上げ・成長経験 |
| ECマーケティング責任者 | 広告運用・CRM戦略の統括・予算管理 | 600万〜900万円 | 大規模予算の広告運用・チームマネジメント経験 |
| CRM/CDP責任者 | 顧客データ基盤設計・LTV戦略立案 | 600万〜900万円 | CRM/CDPツールの導入・運用経験 |
| MD統括・バイヤーマネージャー | 商品戦略・仕入れ交渉の統括 | 600万〜850万円 | 商品戦略の意思決定経験 |
※上記は当社の転職支援実績と業界水準をもとにした目安です。企業規模・事業フェーズ・保有スキルにより変動します。
ハイクラス求人で評価される3つの条件
ハイクラス求人の選考では、役職名や在籍企業の知名度以上に、以下3つの条件を満たしているかが重視されます。
①事業成果を数値で語れるか
売上・CVR・LTV・広告費用対効果など、自分の関与によってどの数値がどう変化したかを具体的に語れることが最低条件です。
②意思決定・裁量の経験があるか
予算配分、採用、施策の優先順位付けなど、自分自身が意思決定者として動いた経験があるかが問われます。実務担当者としての経験だけでは評価されにくい部分です。
③再現性のある成功パターンを言語化できるか
前職特有の環境に依存した成果ではなく、異なる事業・組織でも再現できる形で成功要因を説明できるかが、採用企業にとっての安心材料になります。
ハイクラス求人に関するよくある質問
EC・D2C業界のハイクラス求人は未経験でも応募できますか?
業界未経験からの直接応募は基本的に難しいですが、アパレルEC・通販営業など隣接領域での実績があれば相談可能なケースもあります。まずは自分の経験がどう評価されるか、エージェントに確認するのが近道です。
ハイクラス求人は一般の求人サイトに掲載されていますか?
多くが非公開求人として、転職エージェント経由でのみ紹介されます。企業側が採用活動を公にしたくない、あるいは即戦力人材をピンポイントで探したいという事情があるためです。
年収600万円未満からハイクラス求人へのステップアップは可能ですか?
可能です。まずは職種×経験年数の年収早見表で自分の立ち位置を把握し、意思決定経験を積める役割を意識してキャリアを積み上げることが近道になります。
職務経歴書でハイクラス求人にアピールする際のポイントは?
「定量実績」「意思決定の範囲」「再現性」の3点をセットで記載することが重要です。役職の大きさよりも、具体的な行動と結果を数字で示せているかが評価されます。
まとめ
EC・D2C業界のハイクラス求人は、年収600万〜1200万円以上・事業責任者クラス以上の裁量を持つ非公開求人が中心です。評価されるのは役職名ではなく、数値で語れる事業成果・意思決定経験・再現性の3点です。あわせて職種×経験年数の年収早見表や年収を上げる具体策もご確認ください。
1998年同志社大学卒業後、リクルートにて8年間、ITベンチャーおよびエグゼクティブ領域の人材紹介に従事。その後、クライアントであった株式会社出前館へ営業責任者として参画し、執行役員として上場を経験。
2010年ニュースター設立。2012年よりEC・通販業界特化の人材紹介事業を本格始動。 現場の最前線から経営層までを経験したからこそ分かる「企業の真の課題」と「候補者の市場価値」を見極め、一時的な転職にとどまらない中長期的なキャリア形成の支援を心がけている。
趣味は、水泳(年間300キロ)、ゴルフ、料理。日課は、朝晩の愛犬との散歩。下戸のため遅くまで飲みに行くことがなく、365日、早寝早起き。座右の銘は、健康第一。公私共に健康第一!明るく元気に!がモットー。
【URL】 https://newstar.jp/
2016年、株式会社出前館へ転職。マーケティング部のリーダーとして、サービスの急成長期における戦略立案から実行までを牽引。結婚・出産を経て、2022年4月より株式会社ニュースターに参画。
現在は、候補者と企業の間に立ち、面接調整や選考の進捗管理を一貫して担当。「スピーディーかつ丁寧な対応」を信条に、事業会社の現場を知るからこその細やかなサポートで、ストレスのない円滑な選考プロセスを支えています。新規候補者獲得に向けたウェブ施策の企画・実施も担当。マーケティング視点でサイト運営を通じて、EC通販キャリア人材とEC通販企業の出会いのチャンス、ご縁作りに取り組んでいる。




