EC運営や転職・就職に役立つ資格12選!身につくスキル別にわかりやすく解説
2023.5.26 カテゴリ:転職ノウハウ
EC業界にはさまざまな職種があり、必要とされるスキルも幅広いです。資格の中には、勉強して取得しておくとEC業界での仕事に活かせるものもあります。この記事では、EC業界への転職を考えている人に向けて役に立つ資格を紹介します。スキル別に分けて紹介するため、ぜひ参考にしてください。
〇目次
そもそもEC業界に資格は必要?
EC業界で働く場合、資格は必須ではありません。何も資格がなくても、問題なく業務に携われます。ただし、ECサイトを運営するには専門的な知識やスキルが不可欠であるため、資格があれば活かせる可能性が高いです。
資格があればEC業界の転職に有利
EC業界には多種多様な職種があります。そのため、自分が転職を希望する職種に関連する資格を取得していれば、選考の際に有利です。たとえ実務経験がなくても、資格があれば必要なスキルや知識があると客観的に証明できます。これから資格取得を目指すなら、必要なスキルや知識の証明になるものを選びましょう。
EC運営・転職のために資格を取得するメリット
EC運営に関する資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、具体的なメリットを解説します。
信頼度が上がる
すでに触れたとおり、資格を取得していればスキルや知識を証明できます。そのため、組織や顧客から信頼されやすくなります。業務を安心して任せてもらえるようになり、自分のやりたい仕事に携われる可能性が高くなるでしょう。
また、転職においては、資格があると同じ職種を希望しているライバルとの差別化にもなります。
体系的に身につけられる
資格は、知識やスキルを体系的に学べるように考えて作られています。そのため、資格取得を目指して勉強すれば、自然と知識やスキルを体系的に身につけることが可能です。
また、EC業界は変化が激しいものの、資格の試験問題には常に最新の情報が反映されています。資格の勉強をすると、EC業界に関する最新の情報も把握できます。
EC業界で必要なスキル
EC業界で活躍するには、さまざまなスキルが必要です。ここでは、EC業界で必要なスキルを解説します。
ECサイト運営そのものに必要なスキル
EC業界で働くには、ECサイトの運営に関する基本的な知識やノウハウが必要です。通信販売のルールを理解し、ECサイトならではの特徴も把握しておく必要があります。ECサイトで商品を販売する際の流れや、実店舗の顧客対応との違いについても熟知しておかなければなりません。
IT・デザインのスキル
ECサイトで商品を販売するには、ECサイトの制作に関するスキルも求められます。必須ではないものの、ECサイトを支えるサーバーやドメインなどの仕組みも理解しておくと役に立つ場面が多いです。
また、デザインやコーディングのスキルがあれば、ユーザーにとってより使いやすい環境を整えるために役立ちます。
マーケティングのスキル
ECサイトの売上を伸ばすには、マーケティングのスキルも重要です。具体的には、ECサイトに関するデータを取得して分析し、どのような施策を実行すれば効果が出るか見極めるスキルが求められます。また、根拠のあるターゲット選定や競合他社の分析などにも対応する必要があります。
EC運営そのものに役立つ資格3選
ここでは、EC運営そのものに役立つ資格を3つ紹介します。
通販エキスパート検定
通販エキスパート検定は、通信販売事業の業務知識、関連法規、マネジメント力を身に付けるための資格です。資格取得のために勉強すれば、EC業界に関する幅広い知識を身につけられます。ECサイトの担当者はもちろん、これからEC業界への転職を考えている人にも向いている資格です。
資格の種類は、1~3級とスペシャリストコースに分かれています。試験が実施される時期は、春夏と秋冬の年2回です。
※参考:通販エキスパート検定 | 一般社団法人 通販エキスパート協会
ネットショップ実務士(ネットショップ検定)
ネットショップ実務士(ネットショップ検定)は、ECサイトを運営するうえで必要となる実務能力を証明するための資格です。レベル1~5に分かれており、指定された条件をクリアするとネットショップ実務士の資格を取得できる仕組みになっています。
ECサイトの運営に関する知識やスキルを体系的に学びたい人におすすめです。公式テキストが用意されており、現場ですぐに実践できる内容がまとめられています。
QC検定
QC検定は、品質管理に関する資格です。組織で品質管理を行ううえで必要となる知識やスキルが網羅されています。品質管理の具体的な手段について理解を深められ、組織として品質管理を行うために必要となるリーダーシップなどについても学べます。
QC検定の種類は、1級、準1級、2級、3級、4級です。筆記試験が年2回行われています。社会人だけでなく、学生も受験できます。
※参考:QC検定 | 日本規格協会 JSA Group Webdesk
EC運営で役立つITスキルを身につける資格4選
Webデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインやコーディングの知識に関する資格です。職業能力開発促進法で定められた指定試験機関で実施されている国家検定です。
1~3級に分かれており、それぞれWebデザインに関する幅広い知識とスキルが問われます。試験では、マーク方式による筆記試験に加えて実技試験が実施されています。資格を取得できれば、実践的なスキルの証明が可能です。
※参考:ウェブデザイン技能検定|特定非営利活動法人 インターネットスキル認定普及協会
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、すべての人が最低限理解しておくべきITの知識を証明するための国家資格です。そのため、EC業界へ転職する場合に限らず、幅広いシーンで役立てられるでしょう。
ITパスポート試験に合格できる知識があれば、業務を効率的に進めるためにITを有効活用できます。EC業界ではITを活用する場面が特に多いため、ITパスポート試験を取得していると評価が高まる可能性があります。
Webクリエイター能力検定
Webクリエイター能力検定は、Web系のクリエイターに必要なスキルを証明するための資格です。世界的な標準化を図るW3Cに完全準拠しています。具体的には、主にプログラミングとデザインに関するスキルを網羅しています。
資格はスタンダードとエキスパートに分かれており、自分のレベルに合わせて選択可能です。スタンダードは実技問題のみですが、エキスパートは実技問題と知識問題の両方に解答する必要があります。
※参考:Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定は、WebサイトのデザインやWebデザイナーという職種に関する知識を問う試験です。ただし、Web制作全般を対象としているため、WebデザイナーだけでなくWebプロデューサー、フロントエンジニア、営業など、さまざまな職種の受験が想定されています。
Webデザイナー検定を取得すれば、Webデザインの基本的な考え方、Webサイトの運用方法、知的財産権などに関する知識を証明できます。Webデザイナー検定のレベルは、ベーシックとエキスパートの2つです。
※参考:Webデザイナー検定 |公益財団法人 画像情報教育振興協会
EC運営で役立つマーケティングに強くなる資格5選
ここでは、EC運営で役立つマーケティングを強みにできる資格を5つ紹介します。
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、Webマーケティングの基本的な知識とスキルを示すための資格です。広告運用、Webサイトの構成、SEO、関連法規など、Webマーケティングに関わる幅広い内容を網羅的に学習できます。
公式テキストや問題集も用意されており、必要な内容を効率よく学習できます。自宅でWeb試験を受けられるため、慣れている環境でリラックスして試験に臨むことが可能です。
※参考:ネットマーケティング検定
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングの理論や実務に関するスキルを総合的に判定するための試験です。どの業界にも精通するマーケティングの考え方を学べます。また、実務に関する知識が網羅されており、仕事ですぐに活かせる内容が中心です。
公式のテキストや問題集のほかに、通信講座や通学講座も用意されています。検定試験は年4回実施されています。
※参考:マーケティング・ビジネス実務検定(R)|国際実務マーケティング協会
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Google アナリティクスに関する知識やスキルを証明するための資格です。Googleアナリティクスとは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。
ECサイトを運営するうえでも、Googleアナリティクスは重要なツールとなります。Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)を取得すれば、ECサイトの運営に役立つ知識やスキルを身につけられるでしょう。
※参考:Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の準備方法|アナリティクス ヘルプ
Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、Googleアナリティクスについて体系的に学べる検定です。数日かけて行われる講座を受講し、オンラインテストに合格すると認定カードが送付されます。専用のテキストもあるため、体系的に学習できます。
講座の受講が前提になっており、Googleアナリティクスの初心者でも必要な知識やスキルを着実に身につけることが可能です。
※参考:Webアナリスト検定|一般社団法人日本Web協会[JWA]
ウェブ解析士
ウェブ解析士とは、解析データの活用により、デジタルマーケティングを通して事業の成果を出す人材を意味しています。試験に合格すれば、Web解析の基本から具体的な方法までを幅広く身につけているという証明になります。公式のテキストや講座もあるため、資格取得に向けて着実に勉強したい人にとっても安心です。
資格は、ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターの3つに分かれています。
※参考:一般社団法人ウェブ解析士協会
まとめ
EC業界へ働くために役立つ資格は、さまざまあります。資格は必須ではありませんが、取得しておけば転職後の実務で役立ちます。選考においても、評価される可能性があるでしょう。
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