【実録インタビュー】「広告運用の専門家」を演じるのはもうやめた。一気通貫のプロとして年商250億の老舗通販企業へ、年収130万円アップの転職成功記
2026.3.6 カテゴリ:転職者インタビュー
本記事は、広告運用の部分最適に留まらず、商品開発からCRMまでを「一気通貫」で担える実力がありながら、正当なアピール方法に悩む全てのマーケターへの指針となるはずです。
年商250億円規模の安定した基盤を持ちながら、一人の担当者がブランド全体を差配する。そんな「攻め」と「守り」が両立した理想の環境を手に入れた、あるD2Cマーケターの軌跡を詳しく紐解きます。
プロフィール:

Nさん(29歳) 新卒から一貫して化粧品・サプリメントのD2C・単品通販事業に従事。0→1の立ち上げから、売上10億円規模への成長フェーズまでを経験。新規獲得(広告運用・制作)からLTV向上(CRM施策)まで全ての工程を実務レベルで網羅する。2026年、さらなるキャリアアップを目指し、年商250億円規模の歴史ある通販企業へ転職。
D2C業界の「華やかさ」の裏側で感じた限界
「ただ広告費を投下して、数字を作るだけの仕事に限界を感じていました」
Nさんは静かにそう語り始めました。Nさんのキャリアは、ある種、D2C業界の成長そのものと歩調を合わせてきました。1社目では年間売上4億円規模の立ち上げを経験し、2社目では広告予算が数千万円単位で動くダイナミックな環境で、新規獲得からCRMまでを一手に引き受け、売上10億円規模への成長を牽引しました。
しかし、業界が盛り上がる一方で、Nさんの心にはある違和感が芽生えていました。それは、企業が「マーケター」をどう捉えているかという点です。
「多くの会社では、マーケターは『広告運用屋』か『制作ディレクター』のどちらかに分類されがちです。しかし、D2Cの本質はそこではありません。商品がなぜ売れるのか、どうすれば長く使い続けてもらえるのか。その全体像を設計し、実行することにこそ価値がある。部分的な『作業』に特化するのではなく、ブランドの責任者として事業を動かしたいという欲求が強くなっていました」
さらに、業界特有のM&Aによる急激な環境変化も、Nさんに「自身のキャリアの置き所」を再考させるきっかけとなりました。
他社エージェントで起きた「面接ミスマッチ」という罠
転職を決意したNさんは、当初、複数の大手転職エージェントに登録しました。そこでの経験が、今回の転職活動における最大の苦い教訓となります。
「他社のエージェントさんは、僕の経歴書を見て『大規模な予算を動かしていた広告運用のスペシャリスト』という見せ方で書類を作ったんです。確かに、月間で数千万円の予算を動かした実績はあります。でも、僕がやりたいのは運用そのものではなく、その先のブランドマネジメントでした」
結果として、一次面接で致命的なミスマッチが連発します。企業側は「高度なアルゴリズムを駆使する運用のプロ」を期待して質問を投げかけますが、Nさんは「商品への想いや、CRMによる顧客体験の向上」を語ります。
「面接に行くたびに、『あ、期待されている役割と、僕がやりたいことが全然違う』と痛感しました。書類は通るけれど、面接でがっかりされる。自分のスキルを曲解して伝えられることが、これほどまでに辛いことだとは思いませんでした」
嘘をついて書類を通しても、入社後に不幸になるのは目に見えている。Nさんの転職活動は、一時、出口の見えない暗闇に迷い込みました。
5年ぶりの再会がもたらした「キャリアの正解」
そんなNさんが最後に頼ったのが、新卒時代に一度だけ面談をしたことがあった「通販人材エージェント」でした。5年前、まだ何者でもなかった若手時代の自分を知ってくれているという安心感。そして何より、D2C業界の裏表を知り尽くした専門特化型エージェントとしての信頼が、Nさんの背中を押しました。
「正直、一度他社さんで決めてしまった過去があったので、気まずさはありました。でも、寺田さんは僕の5年間の変遷を『点』ではなく『線』で捉えてくれた。過去の成功体験も、今回の転職活動で感じた違和感も、全てをさらけ出すことができました」
通販人材エージェントがNさんに提案したのは、「広告運用のプロ」としてのアピールではなく、**「一人で商品一つを完結できる、一気通貫型のブランド担当」**としての価値でした。
「Nさんは運用屋じゃない。商品と向き合い、泥臭い改善を積み重ねてブランドを育てる人だ。その経験を求めている企業は、必ずある」
この言葉が、Nさんの転職活動の軸を180度変えました。
決断の決め手は「250億」の経営基盤と「一人一商品」の裁量
エージェントとの棚卸しを経て出会ったのが、年商250億円規模の歴史ある通販企業でした。派手なスタートアップではないものの、長年積み上げてきた顧客基盤と、自社で商品開発から発送までを行う徹底した内製化体制を持つ、業界の老舗です。
「この会社は、一人の担当者が商品一つに関する全ての工程を任される『一人一商品制』を採っていました。広告運用はもちろん、LPのディレクション、同梱物の設計、コールセンターへのフィードバックまで。まさに僕が求めていた、ブランドマネージャーとしてのキャリアそのものでした」
面接では、これまでのミスマッチが嘘のように会話が弾みました。「運用スキル」はあくまで手段であり、「いかにしてお客様に寄り添い、LTVを最大化するか」という本質的な議論ができたのです。
企業側は、Nさんの「一気通貫の実務能力」を高く評価。結果として、前職の420万円から550万円という、130万円の大幅な年収アップを提示されました。これは単なる「転職による給与増」ではなく、Nさんの能力が、企業の求める「事業責任者候補」としての価値に正しく接続された結果でした。
M&Aを「される側」から「する側」の安定へ
今回の転職において、Nさんが密かに重視していたのが「企業の健全な安定性」でした。
「前職で経験したM&Aによる急激な組織改編は、マーケティングに集中したい人間にとって大きなノイズでした。今回決めた会社は、歴史があるだけでなく、自らがM&Aを行って成長を続ける側の企業。この圧倒的な経営基盤があるからこそ、一時的な広告の当たった・外れたに一喜一憂せず、中長期的な視点でブランドを育てることができると感じました」
キラキラした成長イメージだけを追うのではなく、盤石な基盤の上でこそ、最高のアウトプットが出せる。20代後半というキャリアの節目で、Nさんはその真理に辿り着きました。
同じ悩みを持つD2Cマーケターへ
インタビューの最後、Nさんは同じようにキャリアに悩む同世代のマーケターへ向けて、メッセージを残してくれました。
「もし今、あなたが自分のスキルを『記号(例えば広告運用の担当)』としてしか扱われていないと感じているなら、一度立ち止まってほしいです。D2C業界で泥臭く全部やってきたあなたの経験は、本当はもっと価値がある。ただ、それを正しく理解してくれるパートナーに出会っていないだけかもしれません」
嘘のプロフィールで書類を通しても、誰も幸せになりません。自分を「運用屋」としてではなく、一人の「商売人」として評価してくれる場所は必ずあります。
【編集後記】 Nさんの転職成功の鍵は、自分の「本質的な強み」を曲げずに、それを求めている企業と正しくマッチングさせたことにあります。年収130万円アップという数字は、その納得感の対価に他なりません。
「通販人材エージェント」では、単なる求人紹介ではなく、あなたのキャリアの「線」を理解し、一気通貫のプロフェッショナルとしての市場価値を最大化するお手伝いをしています。今の環境に違和感を抱いている方は、ぜひ一度、あなたの「本当の価値」を話しに来てください。




