“世の中に名を残したい” DINETTE 株式会社 尾﨑 美紀 社長
2022.11.16 カテゴリ:d2c企業インタビュー
☆こちらの記事のインタビュイー☆
代表取締役 尾﨑美紀 様
取締役 CFO コーポレート本部 本部長 浦山太貴 様
コーポレート本部 総務人事部 篠﨑麻衣 様
目次
皆で同じ目標に向かって走る会社
-まずは、DINETTEについて、どのような会社か求職者向けにお話しいただきたいです。
今期6年目の会社で、元々はメディア事業でスタートした会社です。
PHOEBE BEAUTY UPというコスメブランドを2019年にローンチしてから、大きく成長してきました。
成長率で言うと、2019年から売上1億、5億、15億という感じでここ数年成長してきまして、資金調達も含めて社内外から期待をされている…自分で言うのは恥ずかしいですが(笑)企業になります。女性比率が多い会社です。
-現在の社員数は何名なのでしょうか。
今は28名ですね。その内、6~7割が女性です。
商材は女性向けの化粧品がメインなので、そういう意味で、ECチームに女性がとても欲しいです。
-どのようなキャリアを持った方が多いのでしょうか。
大手企業出身者もいれば、ベンチャー企業出身もいて、新卒もいて…色々なキャリアを持ったメンバーが集まっています。
-平均年齢はどのくらいでしょうか。
年齢層も幅広くなってきて、最近上が増えてきて、
20代前半~40代後半まで、平均すると31、32歳くらいです。
年齢や経歴はバラバラなのですが、皆が1つの目標に向かって走っている会社です。
例えば、一つの通過点ですが、皆でIPOを目指しています。
-そうなのですね。
最終的にうちの会社は、自分自身が起業しているのもあり、そういう原体験を基に、女性の活躍を応援したいというのがあります。
「弊社の化粧品やサービスを通して、自分自身をさらに好きになれる女性を増やしていく」というところに多くのメンバーが共感してくれていて、同じ方向に向かって走っています。
今後の展開
-皆が同じ目標に向かって走っているのですね。
はい。今は、国内のみの販売になっていますが、中長期でいうとグローバル展開も目指しております。PHOEBE BEAUTY UP以外のブランドも立ち上げ予定で、ブランドが複数展開になることを想定しております。
-直近の会社の方向性はどのような方向に進むのでしょうか。
この1、2年でいうと、PHOEBE BEAUTY UPというブランドを北海道から沖縄まで知っている人がいて、女性のポーチに1本入っているという状況を作っていくことを目標にしています。
それと同時進行で海外進出も進めていきたいと思っています。
-なるほど。
今、うちの会社はSKUがそんなに多くないのです。スキンケアが5つと、メイクアップが2つですね。
これから、12月、3月、来年…とスキンケア、メイクアップの新商品をどんどん販売予定になっています。総合ビューティーブランドを目指して進めていますので、
やりがいのあるフェーズで、ここからさらにブランドを大きく出来るフェーズだと思います。
来年、商品リニューアルの大きなキャンペーンをする予定があるのです。
大きなブランドの1つのフェーズが変わるタイミングを経験していただくことが出来るかなと思います。
-お客様の年齢層も広げていく予定ですか。
PHOEBE BEAUTY UPは20代~30代がメインターゲットのブランドで、そこはこのままブラさないで、将来的にプレミアムラインのようなものを作ることを想定しています。
プレミアムラインがもう少し上の層向けですね。
-そうなのですね。
欲しい人材
-直近では、どのような方を採用されたいのでしょうか。
ECチームでは、新規獲得もCRMも全方位で来ていただきたいです。
(浦山 様)
事業としての力強いマネジメントや施策を立てていただける方も欲しいですし、それを実行していただける方も欲しいです。
今まで、即戦力を求めていたので、役職者の採用は出来ていますが、そのポジションも更に欲しいですし、そういう人達の下で実行してくれる方が足りていない状況です。
化粧品業界の経験者に限ってはなくて、BtoC、BtoBでもECのご経験がある方や、それこそソーシャルゲーム業界の経験がある方…など
ECでの売り物が化粧品に変わっても販売出来る方であれば、ぜひマーケッターとして入っていただきたいですね。
-なるほど。
CRM専門の方ってまだあまりいらっしゃらないと思うのです。
なのでCRM担当としては、愚直にお客様のことを考えて行動出来る人に入っていただけたらなと思います。
あとは、細かいことをこなして数字を追っていくのが出来る方はいいのかなと思います。
新規もCRMぜひそういう方に入っていただきたいですね。
-ありがとうございます。人数が足りないということですが、何名欲しいとかはあるのでしょうか。
(浦山 様)
どれくらいの期間かによるかと思うのですが、足下の期間でいうと3名ですね。
例えば1年先でいうともう少し採用していきたいと考えています。
-ありがとうございます。ベンチマークされている企業などはあるのでしょうか。
色々な企業は参考に見ていますが、ここ!と明確にベンチマークしている企業はないですね。
それは、日本の化粧品会社さんって、女性向け化粧品なのに男性がやっている企業がほとんどですよね。
海外だと、女性向けのプロダクトを女性社長が作って、その国で基盤を作ってから海外展開している企業が本当に多いのに…
日本では、ウォンテッドリーの仲暁子さんが32歳でIPOをして以降、若い女性が続いていないですよね。
最近のD2Cの化粧品会社もで、女性で活躍されている方が本当に少なくて。
イベント登壇の様子を見ても男性ばかりですよね。
-そうですね。
本当にそこが課題だと思っています。
私自身、女性の活躍が推進出来る会社にしたいという想いが強くあります。そうすることで、社外にも少しでも影響を与えられる会社になっていきたいです。
ある意味ロールモデルを目指していくような所に挑戦していきたいと思っています。
-ありがとうございます。どのような性格の方が御社で活躍されていますか。
まずは、チャレンジ精神のある方ですね。何事にも前向きに挑戦できるだとか、実行を止めない方。失敗してもいいので、模索しながらチャレンジし続けられるマインドを持っている方が合っていると思います。
あとは顧客思考で考えられる方。お客様と直接触れ合っていないポジションもありますが、商品開発や売り方を考える時に顧客思考は特に必要になります。コスメや美容が好きでお客様思考を持っている、とかでも良いです。
それからうちの会社は人柄がとても大事です。相手に対して尊敬をするだとか、当たり前のことだけど、感謝をする、挨拶をする…などの人柄がすごく大事ですね。
-なるほど。
なので、スキルだけ高くても、上述した内容が足りていないと難しいかなと思います。
-ありがとうございます。実態として残業が多いとかありますでしょうか。
部署にもよりますが、そこまで多くはないですね。
イベント前などは一時的に残業になったりしますが、平均すると多くはないです。
-オフィスは今年移転されましたよね。
実は、ほぼ毎年引っ越しをしているのです。もう4回目です。
-まさに急成長中ですね。過去に古いビルとかもあったのでしょうか。
今までずっと古かったです。創業1年目のオフィスは本当に6人しか入らない部屋でした。
2番目のオフィスは、知り合いの会社とシェアオフィスをさせていただき、少し広めの10人くらい入るオフィスですね。
3番目のオフィスが渋谷で最大20人の場所でした。
そして6年目でやっと最大60人入る今のオフィスに引っ越してきました。
-新卒やインターンも採られているのでしょうか。
はい。インターンで入って、そのまま新卒として入社している社員もいます。
みんなが成長できるように色々と考えながらやっています。
-尾﨑社長のファンも入られるのではないでしょうか。
私のインタビュー記事とかSNSを見て入ってくれる方もいますが、
そうではなく、会社の事業やサービス、雰囲気が好きで入社した方もいます。
会社の方向性に共感を持ってくれる方に入っていただきたいですね。
世の中に名を残したい
-尾﨑社長の強みはご自身でどこだと思われますか。
おこがましいですが、周囲から応援してもらうこと、周囲を巻き込むことが得意です。
それは資金調達や株主向けの社外はもちろん社内でもそうですね。
-巻き込む力ですか。
はい。経営者である以上、社内でも社外でも応援してくれる人、人をどんどん巻き込んでいかないと会社は大きくならないので、自分の力に限界があるからこそ、そういう人をたくさん増やすことで、会社を大きくしていきたいと思っています。
-なるほど。
私自身が得意なことは、商品開発とデザインなどのクリエイティブの部分ですね。
自分のこだわりをトンマナに落とし込み、生み出すのが得意だと思います。
それ以外のことに関しては、周囲を巻き込み、基本任せながらやっています。
-ありがとうございます。尾﨑社長の最終的な目標は何なのでしょうか。
私は最終的に「世の中に名を残したい」です。それが野望です。
-そうなのですね。幼いころから思っていたのでしょうか。
いいえ。ここ3年くらいです。
実は、起業したばかりの頃は、IPOを目指せるとも思わず、早くM&Aをして売ってしまうことも検討にいれるくらいでした。
-そうだったのですね。
PHOEBE BEAUTY UPを立ち上げて、「自分でもこんなに事業が伸ばせるのだ」ということを知り、最初は10億円売り上げたらかなりすごいと思っていましたが、
PHOEBE BEAUTY UPを立ち上げて2年で売上15億円を超えて…「私が10億円超の売上を出せるのだ」と思ってから、もっと上を目指したくなり、最終的に「世の中に名を残したい」が目標になりました。
-すごいですね。
私自身が世の中に生きていたことで、社会が変わったよねっていうことがやりたくて。
なので、私がIPOをしたら世の中に与える影響が大きいのではないかと。
-女性で追随される方が出てきますよね。
はい。日本社会は、今でも年功序列があったり、男尊女卑の考えがまだ根付いていたり、女性の役員比率が低かったり、起業している女性の割合も欧米と比べるとかなり少ないのです。
-なるほど
だから、女性起業家をかっこいい、憧れられるような職業にしたいです。
私自身、学生起業で社会人経験がゼロの中で起業しましたが、
そういう人でも、好きなことを突き詰めたら、活躍できる、成功出来るということを思ってもらえるロールモデルになりたいです。
-ありがとうございます。
(浦山 様)
今採用で男性を採用することが多くなっています。
今の尾﨑の話を同じ熱量で走っていただけるのは女性が良いと思うので、女性の管理職比率を上げていきたいですね。
現状で何かもどかしい思いをされていらっしゃる方、やりたいことがあってスキルはあるのに出来ない方も是非来ていただきたいですね。
ありがとうございます。本日は以上になります。
お忙しい中、お時間をいただきまして、ありがとうございました。