EC・通販業界の面接対策 よく聞かれる質問と回答のポイント
2024.11.26 カテゴリ:転職ノウハウ
今回は、EC・通販業界の面接でよく聞かれる質問と面接官の質問意図、回答のポイントを解説します。しっかりとした面接対策をしてから面接に臨みましょう。
転職活動をされている方の中には、「面接が苦手」という方も多いのではないでしょうか?どうしても面接では緊張してしまったり、面接官から予想外の質問が来たときにうまく答えられるか不安に感じられることもあると思います。
今回の記事では、EC・通販業界の転職時によく聞かれる質問とその回答例について解説します。面接前にぜひ参考にしてください。
また、以下はEC・通販業界に転職された方のインタビュー記事になります。こちらも合わせてご覧ください。
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〇目次
・ECサイト・通販業界の面接でよく聞かれる質問例と回答ポイント
面接前の準備
面接を成功させるためには、事前準備が欠かせません。具体的には「自己分析」「求人情報の確認」「身だしなみ」の3つです。
自己分析
面接で自分の強みをきちんと伝えるためには、自己分析が必要です。以下のステップで自己分析を進めましょう。
1,過去の経験を振り返る
これまでの職務経験やプロジェクトを振り返り、自分がどのような役割を果たしたか、どのような成果を上げたかを確認します。成功体験だけでなく、失敗体験から学んだことも整理しておきましょう。
2,スキルセットをリストアップ
自分が身につけているスキルをリストアップしましょう。それぞれのスキルについて、自分がどの程度の経験を持ち、どのように活用してきたかを話せるようにしておきましょう。具体的な数字や事例で話せるようにしておくと良いです。
3,転職の軸を決めておく
転職にあたって軸となる部分、譲れないポイントとその理由についても言語化しておきましょう。転職の軸が定まっていないと、面接で受け答えをするうちに主張に一貫性がなくなってしまう可能性があります。
4,PRポイントの明確化
自分の強みや特長を具体的に言語化し、面接でどのように伝えるかを考えます。強みを裏付けるエピソードや具体的な成果、事例を用意しておくと効果的です。
求人詳細の確認
求人情報には、企業が求める人物像や期待する役割が明確に記されています。以下のポイントに注意して求人情報を確認しましょう。
1,必要な経験・スキルの確認
募集職種、仕事内容、必要なスキル・経験を確認します。自分の経験やスキルと照らし合わせ、アピールできるポイントや伝え方を考えましょう。
2,求める人物像の把握
「〇〇な方、歓迎!」や「求めている人材」「推奨条件」などの記述から企業が求める人物像をある程度読み取ることが可能です。全てに当てはまる必要はありませんが、明らかに自分の性質に合わない場合は、仮に入社できたとしても長続きしない可能性もあります。
3,勤務条件の確認
勤務地、勤務時間、給与、福利厚生などの条件を確認し、自分の希望条件と一致しているかをチェックします。不明点があれば、面接時に質問できるように準備しておきましょう。不明点をしっかり確認する姿勢は社会人として好印象ですし、面接官としても真剣に考えてくれている、と感じられるので遠慮する必要はありません。
4,企業のビジョンとミッション
企業のビジョンやミッションは、その企業のあらゆる活動の基本となる考え方です。ビジョン・ミッションに共感できるのであれば、しっかりと話せるようにしておきましょう。逆に全く共感できない場合は、応募を見直しても良いかもしれません。
身だしなみ
面接に臨む前に身だしなみを整えることを忘れないようにしましょう。
無精髭や寝グセ、スーツのしわ、派手過ぎる服装やメイク、アクセサリーなど、「服装・髪型自由」の企業であっても面接時には最低限のマナーは抑えておきましょう。
社会人として最低限のマナーも守れない人は、そもそも選考の土俵に上がることすらできません。常識のある身だしなみ、マナーを心がけましょう。
ECサイト・通販業界の面接でよく聞かれる質問例と回答ポイント
ここからはEC・通販業界の面接シーンでよく聞かれる質問例と、その質問意図、答え方について解説します。回答については個人の状況によって異なるため、質問意図を参考に自分で考えてみてください。
自己紹介
<質問例>
- 改めて自己紹介をお願いします
- 前職(現在の職業)での実績を教えて下さい
- 志望動機とあわせて自己紹介をしてください
<面接官の意図>
- アイスブレイク
- 人となりを見る
- コミュニケーション能力
<回答のポイント>
回答内容で差が出る質問ではないですが、最初の質問ということで第1印象を左右するので、1分程度で簡潔に話しましょう。アイスブレイクの他に「応募者の人となりを見る」「コミュニケーション能力を見る」といった点も見られていると考えましょう。
志望動機や自己PRまで一息に話してしまう人もいますが、基本的に後に聞かれるので話したくても我慢して自己紹介にとどめましょう。
転職理由・退職理由
<質問例>
- 転職を決めた一番の理由は何ですか?
- 前回、転職された理由を教えて下さい(二回以上転職の場合)
- 現在の仕事や会社に対する不満について教えてください。
<面接官の意図>
- 自社との相性はどうか
- 同じ理由で転職しないか
- 他責思考でないか
<回答のポイント>
何らかの問題点があって転職することは面接官も理解しています。嘘をついたり隠す必要はありません。とはいえ、不平不満が多い人や他責思考な人は避けられます。自分なりに改善のために努力したことや前向きな姿勢での転職活動であることを伝えると良いでしょう。
志望理由
<質問例>
- 当社を志望した理由は何ですか?
- 同業他社はほかにもありますが、なぜ当社を志望するのでしょうか?
- 応募する会社はどのような基準で選んでいますか?
<面接官の意図>
- 応募の熱意を測りたい
- 転職活動の軸が知りたい
- 自社のことをどのくらい知っているか
<回答のポイント>
転職の軸やその企業で実現したいことなどを基に回答しましょう。書類で志望動機を送っている場合でも、改めて直接聞きたいという担当者も多いため、しっかりと答えましょう。
スキル・能力について
<質問例>
- 当社で活かせるスキルにはどのようなものがありますか?
- 楽天・Amazonなどのモール運営経験はありますか?
- 仕事上での成功体験 or 失敗した体験を教えてください。
<面接官の意図>
- 自社で求めるスキルがあるか
- 裏付けとなる実績があるか
- 入社後に活かせるかどうか
<回答のポイント>
過去の業務での経験・培ったスキル、自分の強みを伝え、応募企業に採用された際にどのように活かせるかを具体的に答えましょう。具体的なエピソードや実績数字を交えることで、より伝わりやすくなります。
失敗した体験など、ネガティブな質問をされた場合には、原因分析や学んだこと、今後にどう活かすかなど、ネガティブな経験をどのように前向きに捉えているかを伝えましょう。
自己PRについて
<質問例>
- 自己PRをお願いします。
- あなたは周囲の方からどんな人だと思われていますか?
- 長所と短所を教えてください。
<面接官の意図>
- 自社の社風とマッチしているか
- 配属先の部署にマッチしているか
- 性格や特性、仕事に対する姿勢
<回答のポイント>
自分の長所をわかりやすく伝え、それが志望する企業にとってどんなメリットに繋がるかを簡潔に伝えましょう。「自分の長所は〇〇です。」と最初に言い切ってからその裏付けとなる具体的なエピソードや実績数字を交えて話すと伝わりやすいです。
勤務条件について
<質問例>
- 残業が月平均○時間、1日平均○時間ほどの残業がありますが大丈夫ですか?
- 転勤の可能性がありますが、大丈夫ですか?
- いつ頃の入社をお考えですか?
<面接官の意図>
- 企業側の条件にマッチするか?
- 応募者側に譲れない条件はあるか?
<回答のポイント>
勤務条件については、基本的には正直に回答しましょう。
「落とされるかもしれない」と本当は希望する条件を妥協してしまうと、早期退職に繋がる可能性もあり、企業側も応募者側も損をしてしまいます。
ただし、一部の条件が合わないものの、どうしてもその企業に入りたいという意思がある場合は、その条件を無理な理由をきちんと説明するとともに、「こういう条件なら対応可能」という代替案を提示してみると良いでしょう。もし、企業側としても採用意思があれば歩み寄ってくれる可能性はあります。
キャリアについて
<質問例>
- 入社後、どういったキャリアパスをお考えですか?
- 将来の夢や目標はありますか?
- 10年後、どうなっていたいですか?
<面接官の意図>
- 具体的なキャリアプランがあるか?
- 目標に対して計画的な行動が出来ているか?
- 自社で長期的に働いてくれるか?
<回答のポイント>
短期(1〜3年)・中期(4年〜9年)・長期(10年〜)と段階を分けてキャリアを考えておくと良いでしょう。転職理由や志望動機と一貫性をもたせた上で、具体的に目標数字や目標のポジションを伝えるのがポイントです。
現在は独立も珍しくないため、長期のキャリアパスについては、「独立を目指している」「起業を目指している」といった回答でも問題ない場合が多いです。ただし、「〇〇の会社で働きたい」など転職前提の回答は避けるようにした方が良いでしょう。
自社商品について
<質問例>
- 当社の〇〇(商品名)の改善点があれば教えて下さい。
- 当社のECサイトの改善点があれば教えて下さい。
- 当社の強みと弱点はどこだと考えますか?
<面接官の意図>
- 自社への志望度を知りたい
- 課題把握能力はどの程度か?
- 業務知識はどの程度か?
<回答のポイント>
事前のリサーチが必要になりますが、適切に回答できれば他の候補者との差別化ができます。強みや改善点について、論理立てて話せるようにしましょう。
また、リサーチが不十分でしっかりと回答できないと思ったときは、いい加減な回答をするよりは「わかりません」と素直に伝える方が誠実さが伝わります。
答えにくい質問について
<質問例>
- 他社の選考状況はいかがでしょうか?
- 〇〇の職種での採用となった場合、どうされますか?
- あなたにとって許せない出来事はなんですか?
<面接官の意図>
- 志望度を知りたい
- 自社にマッチするかを知りたい
- 応募者の本音・人柄を知りたい
<回答のポイント>
選考状況などを聞かれる場合は、単純に状況確認である可能性が高いです。正直に答えても特に問題はないでしょう。
希望と違う条件での採用などを提示された場合は、本当に検討している場合もあれば、応募者の反応を見ている場合もあります。いずれにしても、正直に答えて問題ありません。
その他、事前に予想しづらい質問が来る場合はありますが、事前に回答を容易するのが難しいことは面接官もわかっているので、真剣に考えて誠実に回答しましょう。
逆質問について
<質問例(応募者側から)>
- 御社で活躍されている方はどんな方ですか?
- 職場の雰囲気について教えて下さい。
- 〇〇ブランドの今後の展開について教えて下さい。
<面接官の意図>
- 自社への志望度を知りたい
- コミュニケーション力を知りたい
<回答のポイント>
逆質問では、具体的な質問をすることで志望度と熱意を伝えることができます。逆に、何も質問がないと志望度が高くないという印象を与えてしまいます。
また、質問内容は知りたいことで問題ありませんが、コーポレートサイトや求人情報にかかれていること、給与や待遇面に関して詳細に聞くというのも良い印象をもたれないので気をつけましょう。
まとめ
EC・通販業界の面接でよく聞かれる質問について解説してきました。
面接において一番大事なのは「誠実さ」です。必ずしもうまく喋る必要はありません。面接官の質問の意図を理解して、落ち着いて回答するように心がけましょう。
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