株式会社レバレッジ 只石 昌幸 社長 インタビュー

2022.10.18  カテゴリ:d2c企業インタビュー

弊社 寺田と 只石社長 

プロフィール

1975 年群馬県生まれ。 法政大学経営学部卒業後、株式会社キーエンス入社。無職時代を経て、2006 年に株式会社レバレッジを設立。WEB制作事業からスタートし現在はフィットネス系自社メディアの運営と、D2C 事業でフィットネスブランド「VALX(バルクス)」を展開。ボディービル、パワーリフティングのレジェンド山本義徳さんと共同開発したプロテインやサプリメントを中心に販売している。

目次

・圧倒的な 1 番になる

・脱力を意識

・東大生を自らスカウト

・欲しい人材

圧倒的な 1 番になる

-まずは株式会社レバレッジについて、どのような会社か求職者向けにお話しいただきたいです。

現在の正社員数は約 60 名、パートアルバイト社員は約20名います。D2C の VALXチームは約 20 名います。

僕自身はほぼ社員に任せるという形を取っていて、実は僕は、毎月プロテインが何個売れているか知らないのです。

D2C の講演の際に、LTV を聞かれてもどのくらいか答えられないのです。

僕は興味がないのですよ。

-何に興味をお持ちなのですか。

僕の興味はたった 1 つで、とにかく「1 番」。「圧倒的な 1 番」になること。

僕はその為の行動が出来るメンバーとして、社員にお願いをしているだけなのです。

僕が定期の売上何%だとか、LTV がどのくらいだとか、CVR が何%だとか…を知った所で、僕はプロではないのですから、「僕が知って何になるのだ」という話になるのです。

LTV や CVR が落ちている時、絶対に社員は気づいているはずで、既に手を打っているはずなので。

僕が言っているのは、とにかく「1 番にいつなれる?」という事しか言っていないです。

-「1 番」がキーワードなのですね。

はい。それで、「Amazon.co.jp 出品者アワード2022」においてカテゴリー賞 ヘルス・ビューティー部門を受賞することことができたのも、言い続けたからかと。

だから、言い続けることの大切さを実感しています。

-言い続けることで、1 番を獲得された。

はい。実は、先日ある番組に取り上げられたのですが、あれも「レバレッジの広報を日本で 1 番の広報にする」と言い続けていました。

実は、うちの広報チームは正社員 1 名とインターン生 1 名だけなのですよ。

そんな中で、「毎月プレスリリース 7 本、バズる企画 1 本を必ずやる」ということだけを僕は指示をして、毎月必ずやってもらいました。

-そうだったのですね。

僕は、成功を求めて人をマネジメントするのは、ストレスしかないと思います。

例えば、「テレビ番組に出るぞ」と言っても、「いつ」を決めてしまうと、ストレスになるのです。なぜなら、いつ出られるかなんて、相手次第ですよね。

だから僕は、テレビ番組にいつ出るのかではなく、テレビ番組に取り上げてもらえそうな企画を毎月コンスタントに出すということを永遠に広報チームにやってもらうようにしました。

永遠にやり続ける 。僕、永遠に出来るのですよ。

僕がなりたいのは、例えると、鍾乳洞にある氷柱からポタッ、ポタッと落ちる滴なのです。

1 滴の中には、石灰分がほんの少ししか入っていませんし、滴としてポタッと下に落ちたからと言って、そのまま鍾乳石にならずに流れてしまうものが多いのです。

けれども、何粒かだけが壁面に残って鍾乳石となり、長い年月を経て上から下まで繋がって石柱になりますよね。ああなりたいのです。

-永遠に継続することが大切なのですね。

はい。僕は趣味で空手をやっているのですが、経営の仕事があり、どうしても週に 1 回しか行けなくて。

その中で、「週に 1 回空手の稽古、筋トレが週 4 日、そして試合は毎月出る」という事だけ決めて、やり続けています。

その結果、国内では十数回優勝して、世界ベスト 8 です。

-凄いですね。

継続が本当に大事なのです。なので、広報チームには、バズる企画が今月なかったとしても、翌月に 2 本やればいいと伝えています。そうすればチャラになるので。

やり続けていると、やり続ける筋肉が芽生えてくるので、やるのが余裕になってきます。

余裕になると、人間って面白いことに 2 本やりたがるのですよね。それを僕はやらないように止めています。

その代わり 1 本の質を上げてみてと言っています。継続が全てなので。2 本にすることで、エネルギーが切れてその次が出なくなってしまうのです。

-なるほど。

脱力を意識

あとは、ビジネスも空手も、人生も全てにおいて大事なのは脱力だと思っています。

-脱力ですか。

はい。力が入りすぎていると、全てのことがこんがらがってしまうのです。

特に人と接する時は「脱力」を意識しています。

-只石社長から「脱力」というのは意外です。

僕のそういうイメージは、パフォーマンスなのですよ。

講演で立った時などは、パフォーマンスで気合いを入れて「オリャー」とやっていますけど(笑)

実は僕自身は冷静にやっているのです。冷静なので、実は聴衆の側がよく見えていて、

「あの方によく受けているな、今度はあの方に向けて話そう」なんて考えながら講演しています。

そのような感じで、とにかく力は入れていないのです。

-そうなのですね。

人と接する時は、「脱力」を意識しています。

力を入れて「なんで君は可能性の塊なのにこれしかやらないのだ!絶対にこれをやりなさい!」と言ったところで、相手は何も変わらないのです。

であれば、「僕はこう思うけど、君は?」と冷静に話すことで、何かやり切れない理由が見つかって、「じゃあ一緒に解決していこうよ」となるはずなのです。

東大生を自らスカウト

-ありがとうございます。只石社長が一緒に働きたい社員像はありますか。

ごくごく当たり前のことなのですけど、自走できる、自分の頭で考えられる方と一緒に働きたいです。

あとは、EC 経験がありながら、何か人生で一花咲かせたくて、やる気に満ちているけど、何をやって良いのかわからない方がいたらぜひ。

僕は中途社員って、経験を買っていると思っています。

新卒は、学生時代にどんな事をしてきたかだと思っています。

僕の立場で言うと、広報と新卒採用のみ僕の直下なのです。

他の部署の中途採用は社員に完全に任せています。

-そうなのですね。

新卒においては、今東京大学を含めて、インターン生が約 20 名います。

-すごいですね。

はい。これも実はすごく簡単に採用しているのですよ。

東京大学の学生さんが求めるものって、他の大学の学生さんと変わらないのです。

美味しいものが食べたいのです。当たり前ですよね。

-なるほど。

でも学生なのでお金がないのです。東京大学生は普段大学に通う際に、美味しいけど高くて入れない焼肉屋さんの横を通って大学に通っているのです。

僕は、以前そこの焼肉屋さんの前で東大生をスカウトしていました。

-社長が自らですか。

もちろんです。大学生らしき方が歩いてきたら声を掛けて、焼肉をご馳走して、同じ東大生の友人を集めてもらっていました。

-すごいですね。

インターンで入っていただいたら、とにかく社員と同等のレベルの高いことを要求させてもらっています。もちろん学生なので最初は出来ないですけど。

けれども、それに対して、フィードバックをしっかりやってあげると、やはり刺激があるようで、みんな継続してインターンをしてくれているのです。

-なるほど。具体的にはどのようなことを要求されているのですか。

現場の業務全てやってもらっています。

具体的には、LP を作ってもらうとか…その広告を出稿したら、数字で結果が出るじゃないですか。「このくらい数字だしてみて!」と目標数字を掲げると、インターン生も燃え上がっているようです。

その目標をクリアしたら、次は、ブランドを立ち上げたタイミングで責任者になってもらったりしています。

-インターン生が責任者ですか。

はい。それも、最初は何をやってもうまくいかないのですよ。当たり前ですね。

そのフィードバックを思い切りやってあげると、刺激が多く、楽しくなるようで、インターンをやめられなくなってしまうみたいです。

そのようなことを、新卒採用においてはやっています。

僕が新卒採用に入ったのは 23 卒からなのですが、レバレッジのインターンを乗り越えた優秀な学生しか採用していないです。

-そうなのですね。

この東京大学の焼肉の話をすると、周りから「すごいね!」と言われるのですが、だったら「やればいいじゃん!」と思います。誰もやらないのです。

天才だからこの方法を思いついたのではなく、リクルートを創業した江副浩正さんの本に、「東大生を寿司屋に連れて行き口説いた」と書いてあり、

それを読んだ瞬間に「これだ!」と稲妻に打たれたからなのです。

-そうなのですね。

ただ寿司よりタンパク質が摂りたいと思い、僕は焼肉にしました(笑)

友人に東京大学の赤門近くの 1 番有名な焼肉屋を教えてもらい、その日のうちに当てもない中で 8 席を予約して、僕が行って東大生で 8 席埋めました。

-すごいですね。

欲しい人材

-経験を買う中途採用はどこをポイントで採用されるのですか。

重視しているのは、素直さですね。向上心へのあくなき探求は素直でないとできないので。

-大人しい方は少し違いますか。

いえいえ、大人しくて良いです。僕と目を合わせて話せなくて全然良いのです。

勘違いされやすいのですが、うちの会社は筋トレ率30%もないのですよ。

-そうなのですね。

どちらかというとレバレッジは、スマートで内気な会社です。僕だけですよ。毎日筋トレしているのは。

-只石様も元々は内気なタイプなのですか。

元々は、まじめな部類だと思います。群馬の進学校から法政大学を経て、キーエンスに入る道を進んでいましたから。

実家も超まじめで、サラリーマンの父と専業主婦の母の家庭で育ちました。

父は、サラリーマンで淡々と仕事をするタイプで。僕が淡々とやれるのは、親からもらったものですね。

-そうなのですね。

両方の祖父が起業していたのです。ただ、僕が小学校の時に両方とも倒産していて。

それを見ていた父は「絶対に起業なんてするな」と言っていました。家にも借金取りが来たからですね。

ただ、僕が小さい時は祖父に色々な物を買ってもらっていました。

お年玉は金庫からお札を持ってきて配っていたほどですから(笑)

それを見て祖父のことを「なんてかっこいい人なのだ」と思っていました。

-そうだったのですね。

話が少し逸れましたが、僕は、社外の方には「絶対やるぞ!」と爆発力のある人間だと思われています。

社内の人間は皆知っているのですが、社外の方のイメージと違ってやると決めたことは絶対にさぼらずに淡々とやるタイプなのです。

僕は、約 1 年 3 ヵ月前に上場すると決めた日から、毎日、土日もお正月も 1 日も欠かさず、社員へのメッセージを送り続けています。1,000 文字から 2,000 文字くらいのメッセージです。

-どのような内容なのですか。

例えば、今日書いたのは、

「とあるテレビ番組に出ました。これは目標でもなんでもなくて、毎日やること、決められたことをやり続けた、その結果神様が与えてくれたギフトです。

このギフトを取りに行ってはダメで、我々はやるべき事をコツコツやっていたら、絶対に甲子園で優勝する。優勝したからと言って、翌月から何か練習内容が変わるかといったら何も変わらない。そうすれば、また優勝出来る。そんなチームがレバレッジです。」

と言うような内容です。このようなものを毎日書いています。

-御社で活躍されている社員の方は只石社長のようにコツコツ仕事が出来る方が多いのですね。

そうです。コツコツ仕事が出来る社員が多く、長く続いている社員は、素直な社員が多いです。

極端な話ですが、中途社員で EC 未経験の方でも、素直でさえあれば、外部の優秀なプロの方にお願いして EC に関してレクチャーしていただいても良いと思っています。

-EC 経験は短くても良いということですか。

そうですね。ほんの少しでも問題ないです。一言でいうと、「良い人」がいいです。

癖が強かったりしても、「良い人」だったら良いです。

-今一番欲しい職種は。

1 番は、商品開発と在庫管理です。

-年齢は 40 代以上でも。

40 代以上でも素直で良い人であれば、全然構わないです。

40 代以上で自分のスタイルが確立してしまっていて、押し付ける人は嫌です。僕は議論したいので。

うちの会社は、たくさん議論をする会社です。僕自身も、独断でトップダウンなことは全くなく、「僕の意見」に対する「経営陣の意見」や「社員の意見」を聞いて、議論して決めていくことが多いです。議論が出来る人が良いですね。

-これからのレバレッジの展望についてお話いただけますか。

まだリリースしていないので、詳しくは話せませんが、これから少し富裕層向けにもアプローチしていこうと思っています。

今の VALXの顧客層を分析すると、毎月の販売数の内ほとんどが YouTube やSNS 起点で購入していただいています。

YouTubeを見ている層なので、比較的若い方が多く、中には学生の方もいます。

そういう方々は、基本的に月に 1 回のセールの日にまとめて買っていただいているのです。

-なるほど。

一方で、お付き合いのある社長達、経営者には VALXはほとんど知られていなくて。今後はそこの層にも拡げていきたいと考えています。

例えば、社長達がゴルフでラウンド中に、飲んでいただく施策をするなどを検討中です。

-ありがとうございます。今回のインタビューで只石様のイメージが変わりました。

よく怖いとか怒鳴りそうとか言われますが、絶対にしないです。

僕は、社員がミスをしたとしても、そのミスを改善する方法が見つかったから良かったと思うくらいです。

ありがとうございます。本日は以上になります。

お忙しい中、お時間をいただきまして、ありがとうございました。

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この記事の担当
伊藤 梢
株式会社ニュースター
SEOコンテンツマーケッター
87年生まれ。明治大学卒業後、D2Cを中心としたEC・通販会社のマーケティング支援会社に入社。 2016年フードデリバリー企業に転職し、マーケティング部リーダーを勤める。 結婚、出産を経て2022年4月より株式会社ニュースターSEOコンテンツマーケッター 。

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