同じ職種で給料が違う理由とは?地方と都会、給与決定方法による違い

2020.10.28  カテゴリ:転職ノウハウ

※画像はイメージです。

同じWEBデザイナーなのに、給料水準が企業によって全然違う…ということよくありますよね。業種や職種が違えば、与えられる役割も違います。
役割やタスクが違えば給与は当然違いますが、同業で同職種であっても給与には差が生まれます。会社が違うだけでやらなければいけないことは同じなのになぜ給与に差が出てしまうのか、この点に関して求職者の方からご質問をいただくケースは多いです。
今回はそんな「同じ職種でも給与に差が出る理由」を考察していきます。

求人票における残業代

多くの求人を見ている中で、同業同職種であっても給与に違いがあるケースをよく見かけると思います。
求人票の給与条件を見る際に、必ず意識をしていただきたい項目が残業代に関しての項目です。残業代が見込み残業代として含まれているか否かで、給与条件には大きな違いがあります。
そもそも見込み残業代とは、その仕事で見込まれている残業時間分の残業代を月給に事前に組み込んでいることを指しています。例えば、30時間分の見込み残業がある会社の月額は「基本給+各種手当+見込み残業代」という形で算定をされるということです。
そして求人票における給与には、この見込み残業代の金額を組み込んだ表記をされているケースがほとんどです。つまり、見込み残業代があるかないかによって求人票における給与条件は大きく変わります。
同業の同職種であっても見込み残業があるかないかは企業によって異なりますので、これが求人票の給与が変わるカラクリの一つです。
転職活動をする中で企業の求人票の給与を確認する際には、必ず残業代が見込みか否かを確認するようにしましょう。現在は厚生労働省が求人票には正確な給与条件を記載するよう指導が厳しくなっていますので、しっかりと確認をすれば必ず項目があるはずです。自分が思い描いていた手取りと、実際の手取りに乖離があると生活に大きな支障をきたすことがあります。給与面のからくりがないか、しっかり見極められるようにしましょう。不安な時は転職エージェントに相談してくださいね。

企業によって違う給与決定方法

同業であっても会社が違えば当然経営の方針や社風も違います。そして、これらの違いは給与条件にも大きな影響を与える要素になります。
日本の企業における給与の算定方法は、以前は年齢給と言われる「年齢によって決定される給与制度」を導入している企業が多くありました。しかし外資系の企業も国内に多く参入してきている現在、期待される会社への貢献度を考えての「職能給」が主流になります。
どんな職種であっても仕事に生かせるスキルや経験にはたくさんの種類があり、その中で評価をするポイントは企業によって当然違います。
給与はその職種への評価ではなく、働く人に対しての評価です。前職であまり評価をしてもらえなかったスキルも新しい会社では重宝をされることもあります。社風ももちろんそうですが、そういった意味で自分に合った会社を見つけることも大切でしょう。

また、仕事のスキル以外で企業によって給与決定に差が生まれるのが「各種手当」の違いです。
家族手当や赴任手当を導入している企業も多く、仕事以外のプライベートの状況次第でも給与に差が生まれるケースがあります。働き方改革で変わるのは残業時間の削減だけではなくこういった福利厚生の面も含まれます。求人を確認する際にはその辺りも含めてしっかりと確認をするようにしましょう。
ぱっと求人の内容を見るだけでは実際の待遇面や各種手当が想像しにくい場合もあるかもしれません。そんな時は転職エージェントに念を込めて確認すると失敗がないでしょう。

本社所在地による差


もう1点、給与が変わる要素になりうるのが本社の所在地です。
その企業が本社を構える都市によって基準となる給与が変わり、全国に拠点がある会社であっても本社がある都市の給与レベルで算定をしているケースは多いです。各地域でアルバイトの最低賃金が違うように、平均所得の額も変わります。
地方でお仕事を探されている方は、東京に本社を構える会社を選ぶことは安定した給与を手に入れる方法の一つになるかもしれません。新型コロナウイルス感染拡大により、地方に拠点を移す企業も増えてきています。そのような企業が東京の時と同じ給与水準を保っているのかに注目してみると良いでしょう。

ここまで給与が変わる要件についていくつかお話をしてきました。
求人票における給与項目の正しい読み取り方と、企業の給与算定方法を知ることは、特に給与アップを目指して転職活動をされている方にとって非常に重要なことだと思います。これをきっかけに意識していただけるようになれば幸いです。

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この記事の担当
寺田 勝人
株式会社ニュースター
代表取締役/EC通販エージェント
新卒でリクルートキャリア入社。リクルートエクゼクティブキャリアを経て出前館に転職。上場及び執行役員を経験。2010年に株式会社ニュースターを設立。2014年よりEC通販業界に特化した転職エージェントをスタート。大手通販、テレビ通販、アパレル、雑貨、家具などのメーカーのEC部門、化粧品・健康食品などの単品リピート通販までEC通販事業を展開する事業会社とEC通販業界でのキャリアを持つ人材のマッチング、採用・転職サポートを専門特化した人材エージェント。

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