”素直さで急成長” 株式会社ECスタジオ様 インタビュー
2023.3.2 カテゴリ:d2c企業インタビュー
〇インタビュアー
代表取締役 嶋田 怜輔様
執行役員 美容事業部 事業部長 渡邉 佳奈様
モール推進部 部長 東 彬人様
〇目次
株式会社ECスタジオについて
-まずは、ECスタジオについて、どのような会社か求職者向けにお話しいただきたいです。
嶋田社長- ECスタジオは、創業10年目、10期目に入る会社です。正社員数は約30名、アルバイト等の非正規雇用の方が10名、合計約40名の会社です。
事業は、美容と健康の商品を通信販売しています。売上は前期約25億の会社です。
昨年の7月にジェイフロンティア株式会社の傘下に入りました。
ジェイフロンティア株式会社は、SOKUYAKUという「オンライン診療」「オンライン服薬指導」「おくすりの当日配送」まで全て対応しているサービスと通販をやっている会社です。
お薬をお届けし、病が治ったら、グループで展開している健康食品や化粧品で身体と心のケアをする、というヘルスケアサイクルを作ることをグループ全体で目指しています。
-ヘルスケアサイクルですか。
嶋田社長-はい。私たちは、そのサイクルの中の健康食品や化粧品の通信販売を担いながら、今後は漢方や医薬品の通信販売もスタートしていく予定です。
-そうなのですね。
嶋田社長-現在、3つの自社ブランドを展開しています。
スキンケア・ボディケア等の美容商品を中心とした「WEEED」、
商品品質、サポート品質、価格品質の3つの品質にこだわったサプリメントブランド「fine base」
モール限定ブランドであるボディメイクプロテイン・サプリ「FINE SPORTS」の3つになります。
そしてモールでは独自ブランドだけではなく、自社ブランドやサポートしているブランドのモール販売も行っています。
-「WEEED」の責任者が渡邉様、「FINE SPORTS」の責任者が東様ということですね。
嶋田社長-そうです。「fine base」は私自身が開発などしてきたのですが、今期から30代の男性社員に全体管理を任せています。
-そうなのですね。会社の性格を教えてください。
嶋田社長-会社の性格は、だいぶ変わりました。
創業時は、社員を増やす予定はなく、正直「楽しく稼げればいいや」でしたね。
今は強く思うのは、物価が上がっていたりする社会情勢の中で、社員みんな稼げる人間になって欲しいということです。
その為には1人1人が成長しなければいけないと思うので、求めるものが多くなりましたが、その分、社員皆に返せるものが多くなった気がします。
-5つの約束「助け合う」「鍛える。身体も、頭も。」「謙虚に。批判ではなく提案を。」「変化を恐れない。」「当事者意識を持つ」がありますが、採用時も意識されていたりしますか。
嶋田社長-5つの約束は、変わったことではなく、社会人として当たり前のことだと思っています。
採用は基本任せていて、各上長が「この人がいい!」と言ったら、私はそれを承認するだけなのです。そのチームに合う方、というのが1番大事だと思いますので、最終的には面接に出ますが、そこで「ダメ」と言うことは基本的にはないですね。
デザイナーから部長へ
-今回は東様のチームで人材を募集されているとのことですが、どのような人材を募集されているのでしょうか。お二人とも【EC通販求人転職エージェント】経由で入社されたのですよね?
東部長-僕の担当しているモール推進部の方に、モール販売の経験者の方に来ていただきたいと思っています。
嶋田社長-その前に、ここにいる渡邉も東も寺田さんに紹介してもらっている話をしないといけませんね。
渡邉は、7年前に寺田さんにご紹介いただいて入社して、今はもう執行役員です。
-すごいですね。
嶋田社長-その1年後に東をご紹介いただいて、東は最初デザイナーとして入社しました。
デザイナーから入って、今はモール推進部の部長として事業全体を見てもらっています。
-デザイナーでご入社されて、現在は部長ということですね。東様のご経歴を簡単に教えていただけますか。
東部長-前職はECサイト立ち上げにデザイン、制作を中心に携わっていました。
通販、ECに特化した人材になりたいという想いがあり、EC業界への転職を【EC通販求人転職エージェント】に相談させていただき、ご縁があって、ECスタジオに入社しました。
-そうなのですね。
東部長-モール担当のデザイナーだったこともあり売上を追ったり、数字を見る機会が多く、徐々にデザイン以外の面でも売上に貢献したいと考えるようになっていきました。
そんな時にちょうど渡邉さんが、モール担当から離れるタイミングでしたので、「変わりに担当させてください」と自分から相談させてもらい、徐々に今のポジションに至りました。
-徐々にとのことですが、どのような段階を経たのか簡単に教えていただけますでしょうか。
東部長-元々デザイナーの時も売上を見ていたのですが、知識のなかった広告回りを中心に教わり徐々に予算を任せてもらい、全体の数字管理まで引き継いでいきました。
-そうだったのですね。現在モール推進部は何名いらっしゃるのですか。
東部長-モール推進部は自分を含めて3名おり、事業や売上をつくるのが専門です。
カスタマー業務は別に部署があり、全事業のサポートをしています。
-そうなのですね。
東部長-僕が入社した時、ちょうど弊社が楽天などのモールに力を入れようとしていたタイミングでした。
渡邉役員-そうでしたね。最初は私が店長業務をしていたのですが、私はデザインができないので、デザイン面は東さんにお願いをしていました。
その頃から東さんは、デザインだけでなく、「こういったツールを導入してはどうか」などの提案をしてくれることが多くて。
公式サイトの売上も伸びていく中で、東さん自ら「店長業務を僕がやります」という話をしてくれたんです。
-そうだったのですね。
東部長-はい。入社した時は、モールだけでなく、会社全体のデザインをしていました。
デザインをしていく中で、モールに特化してやらせてもらった方が、会社への貢献がより出来ると思ったのです。僕の相談を受け入れてくださった会社に感謝しています。
渡邉役員-その頃は事業部制ではなかったですよね。クリエイティブ部、マーケティング部という形で役割毎の部署になっていて、部署ごとに公式のオンラインサイトもやるし、モールもやるし…という組織でした。
嶋田社長-単品通販の会社さんって、モールを片手間にやっていらっしゃる会社が多いと思うのですが、実際に弊社もそうでした。最近、私はモールを片手間にやることは違うと思っていて。
実際、モールもしっかり手をかけてあげると売上が伸びました。弊社は今モール専用の商品も作っているのですが、モールというプラットフォームを活かした売り方がある。
…というのを東に教わりました(笑)
-そうだったのですね。今回採用したい方はどのような方ですか?
東部長-これまでの業務経験をもとに、自分で考えて動ける人に来てもらえると嬉しいです。もちろん、最初は並走しながら徐々に業務をお任せしていければと考えています。
-どのような性格の方が御社に合うのでしょうか。
東部長-素直で思いやりがあって、コミュニケーション能力がある方ですかね。
渡邉役員-ECスタジオは素直な人が多いですね。
入社7年目で執行役員 夢であった化粧品開発を叶える
-ありがとうございます。渡邉様のご経歴もお伺いできますでしょうか。
渡邉役員-私は2社目で、前職はアパレル業界のECフルフィルメント事業にいました。
【EC通販求人転職エージェント】に転職相談をした際は、美容や健康など興味のある商材を扱っているECメーカーに行きたいと相談しました。
ECスタジオをご紹介いただいた際、募集職種に「マーケター」と書いてあったので、マーケティングの知識がないし大丈夫かな…と不安でしたが、
嶋田社長に会い、化粧品を伸ばしたいというお話や、サプリメント開発のお話を聞いて、元々興味があったのと、嶋田社長の人柄や仕事への考え方に魅力を感じ、入社しました。
-そうだったのですね。
渡邉役員-ECスタジオに入社してすぐは、マーケティングの他、バックヤードの仕事などもしていました。
当時は人が少なかったので、公式サイトもモールも含めて本当になんでもやっていましたね(笑)どんどん人が増えていき、徐々にマネジメント業務も始めました。
-そうだったのですね。
渡邉役員-その後、モールの部分は東さんにお任せして、「WEEED」ブランドの売上が伸びてきた頃、カートを独立させて、事業部もマーケティング部から「美容事業部」として「WEEED」ブランドの専門の事業部に変わりました。
-役割毎の部署から商品毎の部署に変わったのですね。
渡邉役員-はい。「美容事業部」になってからは、事業部長として、商品開発から事業全体の計画まで考えています。元々、化粧品の商品開発をしたいなと思っていたのですが、ここ3年で出来るようになりました。
嶋田社長-下積み約5年なので、予定通りですね(笑)
渡邉は最初に「化粧品の商品開発がしたい」と言っていたのが、本当に叶いましたね。
私自身も、化粧品への想いが変わってきました。
-化粧品への想いが変わったきっかけは何だったのですか。
嶋田社長-渡邉に言われた言葉がきっかけでした。
化粧品を開封した時の良い香りから感じる幸福感だったり、楽しい気持ち…もちろん実際に肌が変わるなど実感も大事なのですが、そういう1個1個の幸福感で心が晴れる、幸せになるということを、渡邉から教えてもらいました。
それはまさにメンタルヘルス、心の健康と同じなので、なるほどと腑に落ちましたね。
-そうだったのですね。
嶋田社長-実際に「WEEED」ブランドをご購入いただいているお客様から、「すごい良い匂いでテンションがあがりました」「良い匂いだから旦那さんと仲が良くなりました」というお声をいただくことがあって。
肌が変わっただけでない、それ以外の要素ってあるのだなと今は理解しています。
-なるほど。現在「美容事業部」は何名いらっしゃるのですか。
渡邉役員-正社員は4名、業務委託でデザイナーが1名います。モール推進部と一緒で、カスタマーは別部署になります。
-ありがとうございます。御社の平均年齢は何歳くらいになりますか。
渡邉役員-中央値でいうと30歳前後だと思います。
カスタマーの部署は、嶋田社長の人柄に惹かれて、独立する時についてきた方が多くいらっしゃるので、設立当初から働いている方もいますね。
-そうなのですね。
東部長-転職する時に、寺田さんからまさにその話を聞きましたね。
ECスタジオの社長は、若いけど独立する時にみんながついてきて人望がある社長ですと。
嶋田社長-たしかに10数人目までは採用費がゼロでしたね。
-それはすごいですね。
嶋田社長-お金を掛けて採用したのは渡邉が初めてでした。
-そうだったのですね。
嶋田社長-最初の採用で相場がわからなくて、最初に寺田さんから請求が来た時に「高い!」と思いましたね(笑)
最初の採用は、「給与を支払えなくなるのではないか…」という不安もあり、1番悩みましたね。けれど、今はお願いして良かったと思っています。 私自身、採用が良い経験になっています。
驚異の離職率の低さ
嶋田社長-先ほどの社員の性格の話に戻りますが、会社の方向性に素直に向いてくれるメンバーが多いです。
会社が「これを大事にします」と言ったら、それを素直に大事にしてくれる社員が多いと思います。
東部長-離職率はとても低い会社です。
僕が入社してから6年になりますが、マーケティングやデザインの部署で辞めた方はほぼいなかったと思います。
-それはすごいですね。
嶋田社長-長いメンバーが多いですね。辞める人は本当に少ないです。カスタマーの部署以外だと、10年間でほとんどいません。
-すごいですね。残業は多い方でしょうか。
渡邉役員-残業はあります。総合職と一般職という形で働き方の選択が可能です。
一般職になると残業はほとんどありません。管理職を目指す方は総合職になり、残業も多かれ少なかれありますね。
嶋田社長-総合職の残業時間は、平均すると月に25時間くらいですかね。
時期によって事業部毎に業務量の波がありますので、それ以上の時間になることもあります。例えば、モール推進部は、スーパーSALE前は忙しい時期になったりしますね。
ECスタジオの今後の展開
-ありがとうございます。今後はどのような展開を考えていらっしゃるのでしょうか。
嶋田社長-医薬品、漢方、薬だけの店舗を作ろうだとか、仕入れを増やしたいとか…進んでいく道はいくつかありますが、僕は渡邉と東に任せています。
-任せていらっしゃるのですね。
渡邉役員-会社が本部側と事業側に別れていて、私たち事業側は考えること、回すことに集中できています。
本部側には管理部の他、カスタマーや商品・在庫管理などのバックヤードの機能があるのですが、本部側が私たちをしっかり支え、結果的に売上で貢献しますというマインドでいてくれるので、すごくやりやすいです。
東部長-僕も嶋田社長に提案はたくさんしていて、人がいれば実現できることも多いので、今回人材を募集しています。
嶋田社長-私からの提案や自分が考えて推し進める事業もありますが、美容とモールの部分では渡邉と東の方で考えてもらい、私は背中を押す役割をしていますね。
東部長-嶋田社長も、渡邉さんも、割と自分の裁量に任せてくれるので、僕だけでなく、チームのメンバーも自分たちでやろう!とモチベーション高く業務が出来ているのでありがたいですね。
嶋田社長-東のモール推進部のメンバーも若いですがとても優秀なので、もう1名入っていただけるとこれからさらに面白くなっていくなと思っています。
-モール推進部はどのような今後展望なのでしょうか。
東部長-年内に新規店舗をオープンする予定です。あとは中長期的にはモール専用のオリジナル商品を増やしていきたいと思っています。
-ECスタジオとしてはどのような展望をお考えでしょうか。
嶋田社長-今あるブランドをしっかり伸ばしていきながら、新しい事業も立ち上げつつ、今以上に何かに頼らない組織作りをしていきたいと思っています。
また、ジェイフロンティアグループに入っていて、今後はグループ全体の出荷だとか電話などをもっと連携しながらグループメリットをどんどん出していきたいなと私は考えています。
あとは、売上100億を達成したいと思っています。単品通販の会社で100億企業ってすごく少ないと思いますし、起業したからには100億というのをいつかはと考えています。